コンサル業界

現役コンサルタントが東洋経済「 コンサル全解明-人材戦略から儲けのからくりまで-」を読んで気になった点をご紹介

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こんにちは。

先日、自己分析 の内容を構造的に職歴書・志望動機書に落とし込むにはどのようにしたらよいか:②なぜその企業なのか(Why)の記事で コンサル 業界への転職事例を扱いました。

本日ふと本屋に立ち寄ると、真っ赤な表紙ででかでかと コンサル の文字が印刷された雑誌が目に入りました。

コンサル 業界へ興味をお持ちの方も多い中、業界の裏側情報が掲載されていましたので、気になった点をご紹介したいと思います。

コンサル への転職市場動向

本誌によると、コンサル は今、異業種から大量に人を集めているといいます。

DXを背景にしたIT人材はもちろん、データサイエンティストといった専門スキルを持った人材の需要が高いです。

コンサル 転職者のバックグラウンド内訳をみると、約7割が異業種からの転職者であり、コンサル からの転職者は1割にも満たないとのことです。

確かに私の同期でも理系大学院を卒業し一旦事業会社で経験を積んだのち、専門スキル+業界での経験・知識を活かし コンサル へ転職した人が目立ちます。

また、転職者数全体はここ6年で約4倍になっていると言います。

コロナ禍で2020年は、一度採用人数がシュリンクしたようですが、それでも業界としてはまだまだ人手不足のようです。

私が コンサル へ転職をしたのもこの2020年であり、通常であれば内定を狙えるとエージェントに言われた企業が採用ストップとなったことで、応募すらできないケースがいくつかありました。(ただし、公認会計士などの士業やトップティアファームでの経験がある方々には依然として採用の門戸は開かれていました)

現在私の所属するファームでも、シニアマネージャー以上パートナーまで頻繁に採用活動に引っ張り出されており、人材争奪戦の活発具合がうかがえます。

コンサル のビジネスモデル

コンサル は黒子的存在であるため、その儲けのしくみはあまり語られていないことが多いです。

正直なところ、私もファームに所属して初めて、これまで何となくぼやっとしていた情報、例えば、実際の金額レベルや案件受注までの流れを漸く理解し始めました。

本誌で紹介されているプロジェクト獲得のプロセスは以下の通りです。

  1. 経営課題が発生
  2. コンペ形式で各社が競う
  3. 案件受注・予算メンバー決定
  4. インタビュー・仮説検証
  5. 最終的な解決プランの決定
  6. 提案・実行支援

私のイメージですが、プロセス1と2はビッグファームであればクライアントとこれまで築き上げた関係性を活かして、既存プロジェクトからの延長や拡大としてプロジェクトを獲得するケースもあります。

コンサル に転職して驚いたことの1つに、数年間1つのクライアントのみに従事している方がいたことです。

その方(Aさん)は私と同じように事業会社から コンサル に転職し、既に6年ほどこの業界で経験を積んでいました。

通常、プロジェクトは3ヶ月から半年のサイクルで回るので、Aさんも当然多くのプロジェクトに参画しています。

ただその内訳を見てみると、一貫して1クライアントのプロジェクトに参画していたのです。

本人の希望もありますが、プロジェクトが終わるたびにまた同じクライアントの別課題にアタックすることもあるようです。

コンサルティング報酬のからくり

面白いデータが記載されていました。

コンサル への報酬はシンプルな計算式で成り立っているというものです。

報酬=1人当たり単価×人数×期間

週刊 東洋経済 第6986号

そして1人当たりの単価内訳が実に生々しいです、

1か月あたりの報酬

パートナー:1000万円
ディレクター:900万円
シニアマネージャー:800万円
マネージャー:650万円
シニアコンサルタント:500万円
コンサルタント:350万円

週刊 東洋経済 第6986号

社内ではよく、身体を動かしてではなく知恵を使って汗をかけと言われます。

クライアント視点で考えた際に、これだけ多くのお金を コンサル に払っているのであれば、期待値以上のアウトプットを求めるのは当然であり、コンサル としては単なる業務のアウトソースではなくより上流の戦略や仕組みといった付加価値を提供することが必須です。(自身に改めてプレッシャーをかける意味合いでも、敢えてこのように記載しています。。)

クライアントはその業界のプロフェッショナルであり、対峙する方のポジションも経営者層やマネジメント層が主ですが、そういった方たちの困りごとに解決策をお持ちし実行をご支援することは実に難しいと日々の業務で感じています。

悩むな、考えろ

と言われますが、本当に難しいです。

状況を1つ1つ整理し、仮説をもって問題点を深掘り検証を行うことで解決策を生み出します。

考えた施策をクライアントへプレゼンし感謝されたときは極めて嬉しく、これが今の私にとって最大のやりがいとなっています。

この課題解決は本当に難しい。でも難しい課題でなければ僕らが高い報酬を受け取っている意味はないので、難しくて当然だ。

以前パートナーに言われた言葉です。

クライアント視点での コンサルタント

本誌にはクライアントとして コンサル を利用する際の観点が記載されていました。

現役 コンサル タントとして、またこれから コンサル へ転職を狙う方にとっても勉強になる点が多いので共有させていただきます。

・「会社」ではなく「個人」で選べ
・なんでも「知っている」「できる」と豪語する コンサル にはご用心
・やたらと「横文字」を使う偉そうな コンサル は信用するな
・目的と愛称で使い分けろ、相性が良ければ長く使え
・「コスト」ではなく「投資」と捉えよ
・過度に頼るのは愚だが、全く活用しないのも愚

週刊 東洋経済 第6986号

個人で選べについては、私は正しいとは思いません。

会社により使えるリソースが変わるので、クライアントに提案する内容も変わります。

例外はありますが、会社規模や抱える人材の質により出せる付加価値も変わってきますので会社はある程度重要だと思います。

ただし本誌で語られているように、アウトプットの質は コンサル タント個人によるところも大いにあるので、その企業の人材だから安心ということもないと思います。

案件受注後に実際解決策を検討するのは現場の人材(マネージャー・ コンサル タント・アナリスト)だったりするので、彼ら彼女らの実力や人を巻き込む力(社内リソースをうまく活用する能力)によりクライアントへの貢献度が変わると私は思います。

クライアントへ提出する資料はしつこいまでに言葉遣いにこだわります。

求めているのは、その資料を始めてみた人でも何を言いたいか分かるレベル。

当然、日系のクライアントに対して、横文字の使用は極力控えます。

社内資料は英語であることが多く、どうしても横文字で話す方が社内ではやりやすいのですが、クライアントに伝わらない提案となってしまっては全く意味がありませんので、この点は特に注意しています。

以前、私が資料作成時に英単語を使ってしまった際、上司から

その横文字はまだ市民権を得ていないので書き直そう。

とフィードバックを受けたことがあります。

例えば「プロジェクト」や「テスト」といった横文字は既に広く一般的に使用されている為提案資料に記載しても問題がありませんが、「ワンビュー」や「サイクリック」等、単語を聞いて言いたいことがぱっと瞬間的に伝わらない表現はNGとされます。


以上、気になった点をピックアップしお話しさせて頂きました。

本業界への転職難易度は低くはなく、また入社後も負荷高く稼働することが珍しくない コンサル ですが、それでも私は コンサル には人生をかけて取り組む仕事としての意義があると考えています。

コンサル ティングは有名大学の就職希望企業ランキングでトップとなり注目を浴びる業界ですので、華々しい一面だけではなく泥臭い一面も徐々にご紹介できたらなと思っています。

何か気になることがあれば、ぜひお気軽にお問合せやTwitter・Instagramよりメッセージをください!

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