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【キャリアコンサルタント合格】論述対策|仕事が忙しくても2週間で対策できる

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悩んでいる人
キャリコン学科の勉強が忙しくて、論述の対策を十分にできていない。正解不正解のポイントがわからなくて本番が不安。どうしよう。。

そんなお悩みにお応えします。

ポイント

キャリコン論述試験の対策こそ短期間集中型で点数を取りに行ける領域です。試験まで時間がなく焦っている方がいらしたらどうぞ安心ください。やり様によっては大きく挽回できる領域ですので焦らず確実に知識をつけていきましょう。試験まで余裕がある方はまずは学科に集中してある程度点数が落ち着いてから論述対策に取り組まれることをおすすめします。

本記事の内容

  • キャリコン論述合格のための具体的な学習内容
  • キャリコン論述合格のためのスケジュール
  • キャリコン論述合格に必要なマインド

本記事の信頼性

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Taka

この記事を書いている私は、

  • キャリアコンサルタント模擬試験で論40/50点
  • 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験なし
  • よって、厚生労働大臣認定養成講習を150時間受講→キャリコン合格

この記事は筆者の体験談をもとに執筆しております。

論述試験翌日にまとめた学習記録をベースに執筆していますので、情報の精度は高い認識です。

更新

2022年8月16日の合格発表にて、無事合格しておりました。

キャリコン合格に向けたコツに関する記事についてもぜひ覗いてみてください。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

キャリアコンサルタント面接合格のノウハウはこちらでご紹介しています!

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キャリアコンサルタント試験の論述対策の重要性や合格の意義

まず、キャリアコンサルタント試験とは、厚生労働省が認定するキャリアコンサルタント養成講座を修了した者が受験できる試験で、キャリアコンサルタントになるための資格の1つです。

この試験には、選択問題と論述問題の2種類があります。

ここで、論述問題について詳しく見てみましょう。

論述問題は、主に実務に必要な能力を問う問題であり、例えば職業適性検査の解釈やキャリアカウンセリングの実施方法についての問題が出題されます。

また、論述問題には長文問題と短文問題の2種類があり、それぞれに異なる解答方法が求められます。

論述対策の重要性について

論述問題は、キャリアコンサルタントに必要な能力を問う問題であるため、その解答力はキャリアコンサルタントとしての能力を直接的に示すものとなります。

そのため、論述問題の解答力が低いと合格率が低くなるとともに、実務でのキャリアカウンセリングや職業適性検査の実施などで不十分な結果をもたらすことにつながります。

キャリアコンサルタント合格の意義

キャリアコンサルタントは、就業支援や転職支援など、求職者や就職先企業に対するアドバイスや支援を行う専門職であり、社会的にも非常に重要な役割を担っています。

キャリアコンサルタントの資格であるキャリアコンサルタント試験に合格することは、自身のキャリアアップの可能性を高めることはもちろんのこと、キャリアコンサルタントとしての信頼性を高めることにつながります。

結論:論述対策で実施したこと

論述対策としてやったこと3つ

  1. 養成講座の論述マスター動画視聴(2時間×2本)
  2. 論述の過去問3回分を解く
  3. ポイントや意識することをまとめ、自分の型を作る

詳細については後ほどご紹介いたします。

論述に初めて取り組む方は、以下のような単発講座で先に論述合格のコツを頭にいれる方法もあります

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論述対策を実施した期間

合計25時間 (2.5時間×10日間)です。

試験の3週間ほど前から着手しました。

試験1ヶ月前になると学科だけではなくて論述はもちろん、面接対策をしている人も周りには出てきます。

私は論述対策は直前でできる、寧ろ短期記憶に入れるという点で直前の方が学習効率が高いと考えていましたので、周りの雰囲気に流されずに直前まで学科対策一本に時間を投資していました。

そんなこんなで本当に試験直前まで論述は何も対策をしていませんでした。

しかし直前の対策のみであったにも関わらず、結果、養成講座が実施した模擬試験では模試で8割の得点を得ることができました。

批判を恐れずにお伝えすると、模試を受ける2、3日前に5時間ほど対策したのみで8割取ることができました。

ポイントさえ抑えることができれば、そこまで工数をかけることなく点数を取れてしまうのです。

なので、直前の対策でも合格点は取れると筆者は考えています。

学習計画の立て方とそのためのExcelシートはこちらをご参照ください。

論述対策の詳細

受験者の中には、時間がなく書ききれなかった。

緊張して手が震えた。

という方もいらっしゃいます。

そうならないためには本番で0から考えるのではなく、20%、30%を試験前に作っておくことが必要だと考えています。

論述慣れしていない場合は、単発で以下のような講座で論述試験解答のコツを理解することをお勧めします。

国家資格キャリアコンサルタント論述試験対策講座 icon

養成講座の論述マスター動画視聴(2時間×2本)

論述においては、いくら良い文章を書けていても試験で点数を取れなければ意味がありません。

今すぐ、自分の型を忘れてキャリコン用の型を自身にダウンロードしましょう。

私自身、仕事で文章を書くことが多いので、正直言って文章を書くことは得意です。

でも、キャリコンの養成講座で初めて論述に挑戦したときには合格点に達しませんでした。

理由はキャリコンの型を意識していなかったからです。

キャリコンの型とは、相談者の葛藤を入れたりだとか、文末を推察表現にするといったお作法のことです。

初めて模範解答を見たときに私は驚愕しました。

対策方針に「上司と話す機会を作る支援をする」と書いてあったからです。

誤解を恐れずに言うと、これを仕事場でやったら間違いなく怒られます。

「”世界平和を実現する”と言っていること同じだよ」と100%詰められます。

養成講座を受けているときはこんなの対策方針とは呼べないと、自身の考えに固執し先生に噛み付いたこともありました。

...でも考えてみてください。

どんなに自分が良いと思える文章を書いても、試験に合格しなくては本末転倒なのです。

試験本番の3週間前。

私はキャリコン試験において自身の型を捨てて、まるでマシーンのようにキャリコンの型を忠実に再現することを決めました。

その際に最も役立ったのが、ポイントをまとめて解説してくれる養成講座の動画です。

1本2時間弱の動画を2回分視聴しました。

視聴しながら問題を解くのでポイントを書き留め、それらを高い再現性を持って書けるように暗記しました。

論述の過去問3回分を解く

論文に関しては解く問題の量を稼ぐ必要はなく、如何に1回1回の質を高められるかが重要だと考えています。

そこで私は模範解答がある過去問3回分を解くこととしました。

試験までに2周しました。

ここで合格のポイントを押さえた型をどこまで体に染み込ませ、再現できるかが重要です。

納得できるまで模範解答を暗記します。

模範解答をひたすら書く、「模写」がお薦めされますが、私の場合は目で見て頭に入れた方が早く効率が良いので模写はほとんどしていません。

文字を書いた方が頭に入りやすい方もいらっしゃると思いますので、模写も有効だと思います。

目的は書くことではなくて型を頭に入れることですので、その点がぶれなければどの方法でも良いと思います。

ポイントや意識することをまとめ、自分の型を作る

ポイントと言っても過去問の模範解答が暗記できて仕舞えば後は、相談者と方策の紐付けくらいだと思います。

ご参考までに私がメモしたポイントをご紹介します。

論述のポイント

  • 略字は使わない(問の門構えを略すなどしない)
  • 可能な限り事例記録にある言葉をそのまま使う
  • 感情や葛藤表す言葉に線を引く
  • 問2は、相談者の内面に焦点を当てた表現にする
  • 問3は①根底にある大きな問題と②ピンポイントの問題の2つを記載。②は全ての問題を洗い出した後に、主訴から見て重要度の高いものを選定する

問2は「下線部Bについてこの事例を担当したキャリアコンサルタントがどの様な意図で質問を行ったと考えるか記述せよ」という問題です。

これに対して、回答文は相談者の内面に焦点を当てる必要があります。

例えば、相談者がXXをどのように捉えているか/どのように認識しているか/どのように想像しているか/どのように考えているか/どんな感情を抱いているか確認するためなどです。

また、問3は「あなたが考える相談者の問題とその根拠について相談者の言動を通じて具体的に記述せよ」という問題です。

事例では相談者の問題がいくつか出てくるのですが、重要なのは問題を全て余白に書き出し、その中から最も優先順位の高いものを解答欄に記載するというものです。

例えば、相談者が航空業界に行きたいとして、業界に関する仕事理解不足(1)と職業を決める際の基準がないといった自己理解不足(2)の2つがあったとします。

この際、優先度が高いのは(2)です。

なぜならば、航空業界の理解が進んだところでそれを本当に職業として選びたいのか、選ぶ際の基準がなければ相談者の主体的意思決定を促すことが困難であるためです。

このように、より本質的な問題に焦点を当てて解答欄に記載するようにしましょう。

問題と支援策の紐付け

こちらもご参考までに過去3回分の模試解答から筆者が抽出した内容をご紹介します。

相談者の問題支援策
XXに関する仕事理解不足job・tagの興味・価値観検査
自身の能力理解不足job・tagの能力プロフィール作成
職業興味、能力、適正理解不足キャリアインサイトのアセスメントを利用
業界理解不足job・tagを用いた業界研究
就職プロセス理解不足job・tagを紹介
自己理解不足ジョブ・カードの職務経歴シート
新たなポジション・企業での働き方が分からないジョブ・カードのキャリアプランシートの作成支援

筆者の戦略として、VRTなどのツールは万が一対象が外れていたり正しく使えていなかったりしたら減点されると考えたので、本番緊張してど忘れする最悪の事態に備え、基本ジョブカードと話す機会を設ける的な内容で回答する方針としました。

上記はほんの一例ですのでご自身で修正・付け足されていくことをお勧めいたします。

論述の型

最後に設問ごとの論述の方をご紹介します。

筆者独自のものであり必ずしも正解とは言い切れませんが、少なくとも模試で8割を取れた型であることは事実ですので必要に応じご参考くださいませ。

今回は第19回のキャリ協の論述問題を例に解答してみたいと思います。

赤いハイライト部分が意識すべきポイントや文章です。

設問1:事例記録の中の「相談の概要」【略A】の記載に相当する、相談者がこの面談で相 談したいことは何か。事例記録を手掛かりに記述せよ

派遣社員として契約が今月終了することが決まり早く次の仕事を決めなければと思っているが(事象や状況)、次の仕事を決める上でその働き方や自身にできることのイメージが湧かず(葛藤)にどうしたら良いかわからないこと”こと”で必ず終える)。

設問2:事例記録の【下線B】について、この事例を担当したキャリアコンサルタントがど のような意図で質問を行ったと考えるかを記述せよ

早く次の仕事が決まらないとどういったことになると相談者が考えていて相談者の内面に焦点を当てた表現)、派遣会社から連絡がないことをどのように受け止めているのか相談者の内面に焦点を当てた表現)確認するためてあると考える考えるかとの質問なので”考える”で必ず終える)。

設問3:あなたが考える相談者の問題(1)とその根拠(2)について、相談者の言動を通 じて、具体的に記述せよ

問題

就職先を決める際の基準や就職の目的が不明確であること(全体に係る問題)と、これまでのキャリアで培った自身のスキル・経験に関する理解不足(ピンポイントの問題)であると考える考えるかとの質問なので”考える”で必ず終える)。

その根拠

相談者の「先生は大変そうだしだんだんそんな考えも無くなっていった」「専攻と全然違うしなるのは難しいだろうと思って諦めた」という発言と「自分の経験で正社員として就職できるのかわからないし」「派遣の経験が役に立つのか」「自分に何ができるのかもイメージが全然湧かない」という発言。(根拠は事例中、相談者の発言からそのまま持ってくる

設問4:設問3で答えた内容を踏まえ、今後あなたがこのケースを担当するとしたら、ど のような方針でキャリアコンサルティングを進めていくか記述せよ

契約終了が迫った中で次の仕事が決まるか焦り、不安を覚える相談者(相談者の感情や葛藤を記載)に寄り添い丁寧に傾聴することで冷静に頭の中を整理する支援をしたいこの文章は多くのケースで使える定型文)。その上でjob・tagを紹介し、同意が得られれば相談者の主体性を尊重する表現)、価値観検査にて自己理解を促し、就職する上で相談者が何を重んじるのか明確にする支援を行いたい支援する、促すなどの表現にする)。さらにジョブ・カードを紹介し、同意が得られれば相談者の主体性を尊重する表現)、職務経歴シートを活用し自身のスキル・経験を明確にすることを支援したい支援する、促すなどの表現にする)。これらにより、相談者が主体的に今後のキャリアについて意思決定できるようにすることを支援の方針とする。この文章は多くのケースで使える定型文

まとめ:論述は最も安定して高得点が取れるパートである

すでにお気づきかもしれませんが、文章の多くが定型化できるもの(赤マーカー部分)になっています。

このような型を何パターンか試験前に頭に入れておくことで本番で精神的にだいぶ楽になります。

重要なのは文字1つ1つを暗記することではなくて、文章全体の構造と抑えるべきポイントを理解することです。

これらが自然と出てくるまで練習を重ねれば本番で落ち着いて高得点を取れることでしょう。

論述対策のまとめ5つ

  1. 基礎知識の復習 キャリアコンサルタント試験は、職業適性検査やキャリアカウンセリングなどの基礎的な知識や技術が求められます。まずは、自分がどの程度の基礎知識を持っているかを確認し、不足している部分を復習しましょう。
  2. 過去問題の解答演習 過去の試験問題に対する解答演習を行うことで、自分の実力を確認することができます。また、解答過程で分からない部分があれば、それについて復習することができます。
  3. 論述力の養成 論述問題に対する解答は、文章を書くことが求められます。論述力を養成するためには、論理的な文章構成や適切な用語の使用方法などを学び、練習を積むことが大切です。
  4. 統合力の養成 キャリアコンサルタント試験では、異なる分野の知識を統合して解答することが求められます。そのため、論述対策では、分野を横断的に学ぶことで統合力を養成することが重要です。
  5. 精神力の強化 論述対策は、試験までの期間が長く、精神的なストレスがかかりやすいものです。そのため、試験までの期間中は、体調管理や睡眠の確保、ストレス解消などをしっかりと行い、精神力を強化しましょう。

そして、もう一度言います。

論述対策は数週間あればできます。

最後まで諦めずに頑張りましょう!

キャリコン試験に関するご質問などありましたらお気軽にお声がけくださいませ。

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