キャリアアップ

内なる敵との戦い:自分を解放し、幸福への扉を開くポジティブ心理学の冒険

成功して幸せになるための努力が失敗に終わることがある。

その原因は、心が自分自身を妨害するからかもしれません。

人の心には「賢者」と呼ばれる最良の友と、妨害する「内なる敵=妨害者」が存在します。

この妨害者を弱め、賢者を強化することが実力をフルに発揮するヒントとなります。

今回は筆者の調査結果を例に妨害者ワークについてお伝えしていきます!

妨害者ワークは以下のURLから無料で実施することができます。

妨害者ワーク

こんな方におすすめ

  • 自分自身の思考パターンに悩みを感じている人
  • 成功や幸福を妨げる「妨害者」を知りたい人
  • ポジティブ心理学に興味を持つ人
  • 自己成長と心のトレーニングを重視する人

本記事の信頼性

たか

この記事を書いている私は、

  • 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
  • SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施(合計30名以上)
  • 大学でキャリア構築に関する講義を実施
  • ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

相談者視点で参加した、ポジウィルの無料カウンセリング体験を含む、キャリア関連のおすすめの無料ツールについてはこちらでまとめています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!

本記事はこちらの書籍を参考に筆者のカウンセリング経験を踏まえて執筆しています。

ソフトカバー版は絶版となっているため、Kindle版で読んでいただくことをお勧めします。

妨害者とは

妨害者は9つのタイプに分かれ、幼少期の環境適応によって形成された思考パターンのことです。

これは本人にとっては無意識に身につけられることが多く、自覚がないこともあります。

妨害者は危機や不安、恐怖を回避しようとする本能が強い特徴があります。

妨害者の種類と詳細は次のとおりです。

  説明 特徴
潔癖性 完璧主義で、行きすぎた秩序、整理整頓を求める。 時間にうるさい、几帳面、完璧主義。
いらいらしやすい、神経質、頑固、皮肉っぽい。自分にも他人にも厳しい。
自分をコントロールしよう、抑制しようという欲求が強い。他人のいい加減さや怠慢が気になって残業しがち。他人からの批判に極度に敏感。
八方美人 人を手伝ったり、喜ばせたり、助けたり、褒めたりなどの間接的な手段で受け入れられよう、愛されようとする。 自分が何をやりたいのかわからなくなり、その結果、不満をもつようになる。 人に好かれたい思いが強く、愛情を得ようとして人を手伝ったり、喜ばせたり、助けたり、お世辞を言ったりする。他人から受け入れられているか、愛されているかをたえず確かめずにいられない。自分の欲求をオープンかつ率直に表現できない。 間接的に相手がお返しをしなければと思うように仕向ける。
優等生 たえず実績をあげ、何かを達成しないと自信をもてない。 外面的な成功ばかり考え、長続きするはずのない仕事中毒に陥り、心の奥底にある感情や他人との絆を見失ってしまう。 競争心が強く、イメージや地位にこだわる。不安を表に出さないでポジティブなイメージをつくるのがうまい。他人の心をつかむために場面ごとに違った顔を使い分ける。結果志向の仕事人間。内面を見つめるより外向きのイメージをよくすることに関心がある。自己宣伝が好きだ。 人とのあいだに距離を保ちたがる。
犠牲者 感情的になったり、気まぐれにふるまったりすることで、注目や愛情を得ようとする。 内面的な感情、特につらい気持ちに目が行き過ぎる。 殉教者的な傾向。 批判されたり誤解されたりすると、自分の殻に引きこもってしまう。大げさで感情の起伏が激しい。ものごとがうまくいかないと文句を言い、投げ出してしまう。怒りを抑えこむので気分が落ち込んだり、やる気を失ったり、疲労感を覚えたりしやすい。無意識に逆境を求めている。心に悩みを抱えることで、あるいは感情に身を任せたり不機嫌になったりすることで人の注意をひこうとする。
理屈屋 人間関係も含め、あらゆることを合理的に処理しようとする気持ちが強い。 冷たいとか、よそよそしいとか、傲慢だとか見られがちである。 集中力が高く頭の回転が早い。傲慢不遜、秘密主義と見られることもある。閉鎖的でたいていの人に本心を見せようとしない。 感情を見せるのは思考に熱中したときのみ。周囲の喧騒を遠くから眺めて分析するのが好き。ものごとに集中しすぎて時間を忘れることがある。疑ぐり深く議論好き。
こわがり 人生におけるあらゆる危険に極度の不安をもち、最悪の事態ばかり考えている。 心配が絶えることがない。 常に不安にさいなまれ、いつも自分や他人を疑ってばかりいる。危険の兆候に対して異常に神経質である。いつも災難や危険が起こらないかと恐れている。他人のやることに懐疑的。 人はみな、災難を持ち込んでくると信じている。さまざまな手続き、規則、権限、制度などに従っていると安心する。
移り気 いつも次はもっと楽しいことがあると期待したり、忙しさに気を紛らわせたりしている。今やっていることに心の安らぎを感じたり、満足したりすることはまずない。 気分が変わりやすく、注意散漫になりがち。いつも忙しそうで、いろいろな仕事や計画を同時進行している。居心地の良さや安心より、楽しさや気分転換を求めがち。不愉快なことからすぐに逃げようとする。 新しい刺激を常に求めている。
仕切り屋 そもそもは不安から、状況をコントロールしようとしたり、他人を自分の思い通りに動かそうとしたりする。 そして思い通りにいかないといっそう不安になり、苛立つ。 命令したり先頭に立ったりしたい欲求が強い。他人とはおだやかな感情でなく、競争、批判、物質的利害、対立などをとおしてつながっている。わがままで挑戦的、ずばりモノを言う。 人が居心地のいい場所でぬくぬくしているのが許せない。不可能に挑戦しているときほどファイトがわく。人と対立することで活気が出るし、対立をとおしてしか人と向き合えない。 その過程で傷つく人がいることが理解できない。人を怖がらせる。 攻撃的な言動のせいで、相手は叱責された、非難されたと受け止める。
優柔不断 ポジティブなものや心地よいものに極端に固執する。 難しい仕事、楽しくない仕事、あるいは争いごとを避けようとする。 争いごとを避けようとして、本来望んでいないことまで引き受けてしまう。深刻な問題を軽く見積もったり、歪曲して伝えたりする。ノーと言えない。断りたいときは直接言わず、間接的に伝えたり、無言の抵抗を示したりする。気楽なルーチンワークや習慣に逃げ込み、自分を見失う。 不愉快な仕事は先送りする。

正当化のウソとは、妨害者がどんなウソをついて自分を正当化するのかを示したものです。

簡単な質問に答えることで以下のような結果を入手することができます。

筆者の場合は、潔癖性と理屈屋が最も強く、続いて仕切り屋、優等生、移り気が強く出ています。

これらの結果はあくまで参考として、本当に重要なのはこれらの結果をトリガーに自身の認知の癖を把握することです。

具体的なワーク内容については、この後ご紹介します!

妨害者はなぜ生まれる?

自身が生き延びるためや環境に適用するために「そうするしかなかった」ことで、妨害者が生まれるとされています。

ゆえに、妨害者は危機や不安、恐怖を回避しようとする本能が強いのです。

大人になれば、幼少期とは違いもっと創造的な解決方法を見出すことが可能な場合もあります。

ただ、妨害者が強いと幼少期に培った思い込みから抜け出せなかったり、気付かぬうちに妨害を受け思うように実力が出せなかったりします。

だからこそ妨害者を弱めるためのワークを行う必要があるのです。

妨害者を弱めるためには

まず大前提として妨害者は必ずしも悪いものではないということを把握しておきましょう。

先ほどの通り、妨害者は環境適応するために生まれてくれた思考であり、過去身を守るために必要であった。

妨害者によって頑張れたことや乗り越えられたこともあるはずで、結果的に強みになっていたりもします。

よって、妨害者は直したり消したりする必要はなく、自分が苦しんでいる部分に対して妨害者を弱めていくことができるようになれば良いのです。

  1. 妨害者を認知する
  2. 妨害者がどんな場面で出てくるか自覚する
  3. 賢者の思考を育む

妨害者を認知する

調査で上位に出てきた妨害者を2つから3つほとピックアップし、それらについて心当たりがあるか考えてみましょう。

調査結果には各妨害者の特徴が記載されていますので、それらについてピンときたものがあれば、自分のエピソードで思い当たるものがあるか内省してみます。

妨害者はスキーマと呼ばれることもあります。

参照:Ginza Taimei Clinic. 

1つの出来事に直面した際に、その受け取り方は人によって異なります。

例えば、先生に怒られた(出来事)とします。

Aさんは、先生に失望されたとしてショックで落ち込みます。

Bさんは、先生に期待されているとしてもっと頑張ります。

これは、出来事を認知する際のフィルターが異なるためです。

このフィルターをスキーマ(=妨害者)と呼びます。

自身のスキーマを理解して事実(Fact)を理解していきましょう。

そのためには、なぜその妨害者が生まれ、どのような経験や構造によって強まったのかを探ります。

上位の妨害者に焦点を当て、核となる体験を突き止めることが有効です。

スキーマは幼少期に紐づくことが多い

人格の土台はだいたい3歳くらいに形成され、10歳くらいまでに確定するといわれています。(参考:EQWELチャイルドアカデミー

この時期に経験したことが大人になっても認知の癖として時々顔を出すことがあるのです。

妨害者がどんな場面で出てくるか自覚する

実際の場面で妨害者がどのようなことに気を取られているかに注目します。

これにより、自分の思考の癖を自覚しやすくなります。

妨害者を自覚するまでは、「真実=出来事+妨害者の思考」となっています。

そんな状況から事実と主観を切り離す練習が必要です。

妨害者を弱めるには、妨害者の思考や感情が現れた際に、客観的に観察してみると良いでしょう。

例えば「あらまた八方美人が現れて、失敗することを予言している」、「また潔癖性が現れて心配を始めた」などです。

妨害者の発生ルーツがわかった上で、昔と今は違うことに気づくことも大切です。

これまで真実だと思っていたものが、実は主観による思い込みだったと言うこともあります。

例えば、昔は両親の言うとおりにしないと居場所がなかったかもしれないが、今は自分で決めて良い場面も増えてきているなどです。

自身の成長とともに変化して良い部分を自覚することを意識しましょう。

これを知ることで、妨害者を弱めるだけでなく、過去の強みにも気づくことができます。

賢者の思考を育む

賢者とは、妨害者を弱めることができる思考法のことを言います。

そして、賢者の思考とは、妨害者以外の捉え方が他にも思いつく状態のことを指します。

妨害者以外の思考を捉えることができる状態を目指しましょう。

妨害者を知り、観察して、その思考癖を弱めるワークを通じて、賢者の思考を育てます。

日常の小さな出来事を通じて、事実と主観を分け、賢者の視点から物事を捉える練習を行います。

具体的には、親友やパートナーの立場で自分にアドバイスする場面を想像し、柔軟な思考を育むことが重要です。

例えば以下のような思考を行うことで認知の癖を弱めることができます。

  • または親友やパートナーだったら自分になんとアドバイスしてくれるのか?
  • 将来自分の子供が同じことで悩んでいたらなんと言ってあげるか?

このような練習を行うことで、妨害者との戦いがより効果的になり自己解放への道が開かれていきます。

まとめ

この記事では、妨害者と呼ばれる思考パターンに焦点を当て、その存在に気づき、克服していくためのステップを紹介しました。

妨害者は過去の環境適応によって形成され、自己の成長や成功を妨げる要因となります。

認知、自覚、賢者の思考の育成といったステップを踏むことで、妨害者との戦いに勝利し、より自己解放に向かうことができます。

妨害者ワークを通じてこれらのステップを実践し、自らの心の奥底に潜む妨害者に立ち向かってみてください。

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