そんなお悩みにお答えします。
結論:ロジカルシンキングとは、事象を「構造的」に整理し、「筋立って」組み立てること
本記事の内容
- ロジカルシンキングとは
- ロジカルシンキングの鍛え方
- ロジカルシンキングを鍛える際にオススメの書籍
こちらで紹介している内容は次の書籍をベースに筆者の経験を加えて作成しています。
ロジカルシンキングについてさらに極めたい方は以下のようなツールを活用してみると良いかもしれません。
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文章力・伝達力・解決力が一気に上がる ロジカルシンキング
本記事の信頼性
この記事を書いている私は、
- コンサルティングファーム9社の面接に進み、通過率78%
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
結論:ロジカルシンキングとは
事象が構造的かつ筋立って組み立てられていること
ロジカルに物事を考えるためには、情報を整理して捉えることが必要です。
ロジカルであることの利点3つ!
- 話が簡潔になり伝わりやすい
- 深い議論が可能となる
- 仕事効率がアップ
コンサルティングになって問題解決・コミュニケーションのプロを目指そう
ロジカルシンキングのスキルアップと並行して、転職サイトへ登録することをオススメします。どれも5分ほどで登録できます。
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特に最後の2つに関しては、どちらもご担当の方が熱心にケース面接から選考の進め方についてアドバイスくださりました。
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ロジカルシンキングの鍛え方・意識すべきこと
ロジカルシンキングを鍛えるためのツール2つ!
- ロジックツリー
- ピラミッドストラクチャー
ロジックツリー
ロジックツリーを使うことで、事象を構造的に整理することができます。
ロジックツリーの考え方を用いることで、全体像の把握や課題の真因分析、解決策の具体化など様々な場面で活用することができます。
MECEで漏れなくダブりなく
何かの課題があった際、まずは思考の幅を広げることが必要です。
この際に漏れなく・ダブりなく考えることが重要になってきます。
MECE(ミーシー)とは、この「漏れなく・ダブりなく(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)」の英語の頭文字を取った言葉です
下の図で見てみると、左図は漏れもダブりもありますが、右図では網羅性があり欠如している部分もありません。
MECEは主に次の2種類に分けられます。
- 完全に要素分解できる
- 完全ではないが納得感のある程度に分類できる(フレームワーク)
完全に要素分解できるものの例としては、「年齢」、「性別」、「春夏秋冬」、「東西南北」などが挙げられます。
納得感にある程度に分類できるものの例としては、よくビジネスフレームワークが用いられます。
ビジネスフレームワークの例としては、「3C」、「4P」「AIDMA」「5フォース分析」などが挙げられます。
因数分解で具体的に
因数分解とは、言い換えると内容の深掘りです。
この深掘りが十分でなく事象を具体化しきれていないと議論が浅くなり解決策を見出すことが困難になります。
要素を具体的な事象にまで分解することで、真因分析が可能となり結果的に打ち手検討を進めることができます。
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーを活用することで答えるべき問いの設定と問いへの答え方について整理を行うことができます。
相手に物事を伝える際には、論点を共有することが極めて重要です。
問いの設定
問いを設定する際の3ステップ
- 状況提示(S:Stuation)
話し手と聞き手に取って自明な事実を提示する - 複雑化(C:Complecation)
さらに自明な事実を重ねることで話を展開し論点・問いに繋げる - 問い(Q:Question)
答えるべき問いの存在を伝え、これからその説明を受けるとの認識を聞き手に持たせる
例えば、以下のような論調です。この際、自分の主張と提案、根拠をごちゃまぜにしないように意識することが大切です。
問いへの答え検討
問いに答える際には結論ファーストで端的に答えることが重要です。
結論を説明するときの方法2パターン
- 帰納法
- 演繹法(えんえき)
帰納法
さまざまな事実や事例から導き出される傾向をまとめあげて結論につなげる論理的推論方法のことです。
帰納法のポイント:根拠や方法がMECEであり、その切り口が相手を説得するのに妥当であること
例えば、次のようなケースが帰納法に当てはまります。
- 今朝テレビで牛乳の効能について報道していた
- 同僚のA君も毎朝牛乳を飲んでいて体調がよくなったとのこと
- 定期購読している雑誌の中で牛乳が体に良いと紹介されている
- よって牛乳は体調の改善に効果がありそうだ
この例では、「テレビでの報道」「同僚の体験談」「雑誌の記載」といった事象を総合して「牛乳が体に良い」という結論を導き出しています。
様々な事実や証拠から結論を導き出している為、偏った情報ではないという印象が深まり、聞く者に納得感を与えやすいことがポイントです。
演繹法
演繹法は、別名「三段論法」とも呼ばれます。
演繹法では、一般的かつ普遍的な事実(ルール・セオリー)を前提として、結論を導きだします。
演繹法のポイント:判断基準が明示されることに加え、提示する事実が正しいものであり、それらが一貫した内容であること
例えば、次のようなケースが演繹法に当てはまります。
- 人間は死ぬ
- ソクラテスは人間である
- 故に、ソクラテスは死ぬ
演繹法の前提としては一般論や誰もが当然知っている普遍的事実などが使われる傾向にあり、必然に必然を重ねることで結論に至るというプロセスを経ています。
ただし、前提として選定した一般論や普遍的事実に偏った主観が混じってしまうと、論理が破たんするため注意が必要です。
逆に前提の選定さえ間違えなければ、そのプロセスの特性上、非常に強い説得力をもつ推論方法であるとも言えます。
ロジカルシンキング習得にオススメの書籍
海外MBA、もしくはコンサルティングファーム、コンサルティングファームに務める方々からこれまでにオススメされた本を紹介します。
これぞコンサルの教科書ともいえる本です。
ロジカルシンキングを身につけるなら必読の書であり、私の経験上、海外MBAでもコンサルティングファームでも必ずオススメされる本です。
その他、多くのサイトでオススメとされている書籍の中で、私が実際に読んで特に良いと思った書籍は次の3冊です。
まとめ:ロジカルシンキングを意識し、強力なコミュニケーション力・問題解決能力を身につけよう!
ロジカルシンキングとは事実を構造的に整理し事象を筋立って組み立てることです。
これは業務上の会話やミーティング、資料作成等の場面で活用することで仕事の効率化に繋がります。
ロジカルシンキングに必要なツールの一つであるロジックツリーは、事象を構造的に整理するために活用します。
この際、MECEで漏れなくダブりなく考え(広がり)、因数分解で具体的に考える(深掘り)ことが重要です。
もう一つのツールとしてピラミッドストラクチャーがありますが、これは事象を筋だって組み立てる際に使用します。
SCQの考え方に沿って、答えるべき問の設定を行ったあとに、帰納法もしくは演繹法の論理展開を使って根拠を明確にした上で問いに答えることを意識しましょう。
本記事作成時に参考にした書籍