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【書評・要約】1番売れている ひろゆき の本『1%の努力』【西村博之】

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仕事終わりに一人で家事を行うときには、必ずと言っていい程 ひろゆき さんのYoutubeを流し聞きしています。

解説の分かりやすさと切れ味はもちろん、発想の転換や物事の捉え方が刺激的で昨年あたりからヘビーリスナーになりました。

本日本屋に立ち寄ってみると、売れてるビジネス書ランキングの1位のコーナーに ひろゆき さんの『1%の努力』が置いてありました。

いつか読もう読もうと思っていた本でもあり、早速購入し3時間ほどで読み終えました。

  • 2チャンネル開設者、 ひろゆき さんの人生観を知りたい
  • 何か新しいことを始めようとしておりチャンスを掴みたい
  • 仕事が忙しくて息が詰まりそう、この状況から脱却したい

この記事は、こんな人に向けて書いています。

この記事で分かること

  • 『1%の努力』【西村博之】の書評【グッときたところベスト3】
  • おすすめの人、おすすめしない人、目次

こちらの記事では、『1%の努力』の内容で特にキャリアアップにつながる考え方だなと思った、グッときたところベスト3をまとめてみました。

グッときたところベスト3

  1. 片手はつねに空けておけ
  2. ニーズと価値
  3. 予測不能なものに対価を

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

片手はつねに空けておけ

この言葉は、チャンスをつかむ人であるために余裕を持つ必要があるとの意です。

チャンスというのは突然やってきますよね。

チャンスは、準備ができている人だけに訪れるものではないですし、準備ができている時に訪れる保証もありません。

むしろ私の経験では、チャンスは準備ができていないときに訪れることが多いと思います。

Taka

1度目に転職した際も、転職を目指していたわけではなかったのですが、突然面接のチャンスが舞い込んできて迷わずそのチャンスに飛び込みました。結果的に「いつかあそこで働くことができたら良いな」と思っていた企業からオファーをいただき、転職を果たしその後のキャリアが変わりました。

海外赴任が決まった時も、手術をしてから1年もたっていないときにいきなり私に白羽の矢が立ちました。

大学院進学の時も、英語のスコア(TOEFL)が未達でしたが、先輩の勧めで予定よりも数か月早めに出願したところ合格し、奨学金までいただくことができました。

幸運の女神には後ろ髪がないので通り過ぎたら捕まえることができないと言います。

『1%の努力』 では、飲み会の場で運命の人に出会うことがある、明日あなたの元に企業メンバーにならないかという誘いが来る可能性を例にとっています。

スケジュール、時間に余裕がないとこのような機会に巡り合えない、巡り合えてもチャンスを掴めない

ヒマは全力で作っておいたほうがいい。時間は余るものじゃない。作り出すものだ。

ひろゆき著  『1%の努力』

そのためには「片手はつねに空けておけ」とのことです。

さらに、チャンスを掴む練習ではなく、チャンスを掴める状態を用意しておくことの方が重要と本書では語られています。

そうはいっても大抵の人は忙しいので、そういった方には事前に「ヒマ(本書では時間的に余裕がある状態をこのように呼んでいます)」を自分のスケジュールに予定することをお勧めします。

特に平日働いている場合は、「ヒマ」を5分でも10分でも非公開で自身のスケジューラーにブロックしたり、予定の前後にバッファを入れる等です。

また出勤前の朝や、退社後の夜の時間を有効活用することで日中の負荷を減らすことも可能です。

お休みの日こそ、自分のペースで過ごせる時間帯を意識的に確保したり、これまでかかわりのなかったコミュニティに参加する等でチャンスを掴む状態を少しずつ準備できると良いかもしれません。

Taka
私自身、数年ほど前にこれまで全くトライしたことのなかった習い事を始めました。そこにはたまたま経営者の方が何人かいらして経営についてお話しする機会をいただいたり、その人脈を通じてボランティアとして国際イベントの運用に携わらせていただいたりして、自身の視野を広げる大きなきっかけとなりました。これらは「ヒマ」ではありませんが、正直、当時時間に余裕のあった私が、特に目的もなくふらっとアクションしたことが思わぬチャンスを掴んだ出来事です。

ニーズと価値

好きなことを仕事に。

素敵なことですよね。

自分の好きなことを仕事にできたらどんなに幸せなことでしょう。

しかし、ひろゆきさんは「好き」を仕事にするのは、おすすめしないと言います。

仕事に「好き」という感覚が入るとセンスの領域に入ってしまうので、安定収入には向かない為です。

「好き」は趣味に留めておいて、「やりたい」「できること」を仕事にすると良いと。

重要なのは、「やりたい」、「できること」のアイディアをアイディアのままではなく、実行できるレベルまで落として考えることであるとひろゆきさんは言います。

現実的な落としどころを見つけるためには「体験」レベルまで掘り下げることが必要で、このようにすることで企業や業界にとらわれる事なく働けるとのことです。

「音楽がやりたい」→「大勢が一体になるライブ感を作りたい」
「ゲームを作りたい」→「何も考えずに没頭できる仕組みを生み出したい」

ひろゆき著  『1%の努力』
Taka
私は絵を描くことが得意で好きですが、山下清のように、日本全国、世界各国を旅しながら絵を描くことを仕事にできたらどんなに幸せかと考えたことがあります。

世界を旅しながら絵を描くことを「体験」にまで掘り下げると、「非日常的な経験から得たインプレッションを自分なりに表現し他者と共有したい」ということになるかと思います。

余談ですが、私は、大学の進学先を考える際に、将来画家になることも視野に入れ芸術大学への進学も本気で候補に入れていました。

当時は、両親に画家でご飯を食べるのは限られたごく一部の人だけだから、絵を描くことは趣味で行いもう少しアカデミックな領域に進んだらどうかとアドバイスを受け、芸術大学への進学を諦めました。

もしかすると絵を描くことは手段であって、自己表現はほかの方法でも良かったのかもしれません。

現在は本業の傍ら、自身の留学経験やキャリアについて思うことをブログやSNSで表現し発信しています。

そういった意味では ブログやSNS 発信は自己表現と捉える事もできますし、皆さんとの交流を通じて私自身も非日常的な体験をしているのだと思います。

予測不能なものに対価を

「この1週間で『新しいこと』はあったあろうか」

ひろゆき著  『1%の努力』

 この文章を見たときに私は、はっとしました。

平日は仕事で手一杯になり、気づけば週末。

最近では外出も控えているので1週間で新しいことに出会う機会は減りました。

半年ほど前まで、寝る前に妻とその日にあった「Good」と「New」について一言ずつ共有する時間を設けていました。

最初の数日はアイディアが思い浮かびますが、数週間も続けると特に「New」なことについて述べることが難しくなります。

意識的に新しい気づきや行動を起こさないと、案外新しいことは体験できないのかもしれません。

ひろゆきさんはYoutubeで参加者の質問に事実とご自身の知識・考えを織り交ぜ実に言葉巧みに回答していきます。

ひろゆきさんは、自分は博学なのではなくて、知っていることを話しているだけと言います。

意識していることは一つ、「予測不能なものだけにお金を払う」

同じ場所で、同じものをものを食べ、同じ仕事をし、同じ人間とだけ付き合っていれば、それは人前で話すコンテンツが無いのも当たり前だ。

パターン化したら、次にいこう。別パターンを楽しめる領域にいこう。予測不能なものを体験しよう。

そうすることで、仕事にも人生にも、ある程度は楽しんで取り組むことができる。

ひろゆき著  『1%の努力』

私が海外に住んでいた時に「Get out of your comfort zone!」としつこいくらい言われました。

これは自身の居心地の良い場所から抜け出そうという意味です。

気の知れた人と、何度もやったことのあることを行うのは簡単です。

でも人が成長するときは、少し背伸びをして自分をストレッチする必要があります。

この背伸びは時に強いストレスを強いますが、成長の裏には、新しい環境に飛び込んだり、新しい人と出会ったりするケースが多いと考えています。

例えば、転職もそう。

慣れない職場で初めての人と働くことは、時にストレスを生みますが、社会で必要とされる人材は異なる環境で実に多くの経験を得ているものです。

『1%の努力』は、チャンスを掴みたい人におすすめの本

努力すれば必ず成功する。

そうあってほしいし、そうでないとなかなか重い腰が上がらないのも事実です。

でも重要なのはどれだけ努力したか(量)ではなく、努力の仕方(質)です。

努力の仕方。

それは1つに、チャンスを掴める状態に構えておく、そのための下準備をすることです。

時間的、精神的余裕(本書では「ヒマ」という言葉にて表現されている)を持つことでチャンスに飛びつける状態を整えておく。

または、努力の方針をシフトしてみることも有効です。

例えば本書では、ニッチに稼ぐ道や競争のいらないところで頑張る道についても言及しています。

すでに何かに向かって努力しているものの結果がなかなか出ない人は、考え方や行動を少し変えてみるだけでも良い結果に繋がるかもしれません。

逆にこれから何かを努力しようと思う人は、はじめから詰め込みすぎるのではなくある程度の余裕と現実的な計画を立ててから臨むことで、チャンスを掴み、近道して結果を出せるかもしれません。

ひろゆきさんの言葉で言うところの「サボる才能」

これはただ怠けるということではなく、力の入れどころの緩急を意識することを意味しています。

お金や時間にとらわれない状態になると、チャンスが見えるようになる。

ひろゆき著  『1%の努力』

2時間でやるべきことを1時間で終わらせて、1時間を余らせること。
さらに30分で終わらせることはできないかと考え続けること。

ひろゆき著  『1%の努力』

これらを意識することで、人生の幸せの総量増やすことに繋がるとひろゆきさんは言います。

おすすめする人

  • 2チャンネル開設者、 ひろゆき さんの人生観を知りたい
  • 何か新しいことを始めようとしておりチャンスを掴みたい
  • 仕事が忙しくて息が詰まりそう、この状況から脱却したい

本書はひろゆきさんの人生観から、生きる力再定義し、人生の豊かさを増やす考え方について述べられた本です。

多メディアでは語られていないであろうひろゆきさんの幼少期の経験や、現在のポジションに到達するまでの軌跡について細かく語られています。

誰もがひろゆきさんと同じようにドラスティックに人生の舵を何か一定方向に切れるわけではないですが、彼の価値観や考え方であなたの人生に活用できるものがきっとあるはずです。

私はこの本を読んで、チャンスを掴むためには努力に加えて努力しない努力をすることで、チャンスを掴む機会が増えることを学びました。

また、現在何かに行き詰っている人。

そんな方にはこの本で書かれている、人生のレールから外れる選択肢を持つことや、失敗を笑い話に変えたりする精神的強さを頭に入れると少し気が楽になると思います。

思考法の一つとして、失敗をした際にそれを笑い話に変えることができるタフネスさを自分で持つことや、その話を笑ってくれる人が周りにいる状態にすることが人生の楽しみに変わるのだと思います。

おすすめしない人

  • 人生のハウツーを知りたい
  • 今すぐに人生を好転させる方法を知りたい
  • ひろゆきさんの人生観に1ミリも共感することができない

本書では「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)や「人を動かす」(D・カーネギー著)のような、成功者が統計的データを根拠に正攻法を伝えるものではなく、あくまでひろゆきさんの人生観の中で、こういうことを意識したらうまくいくんじゃないか、こういう考え方はできないか、こういった選択肢もあるよね、といった内容が書かれています。

チャンスを掴むため、人生を豊かにするための一要素の位置づけであり、この本を読んですぐに何かが大きく変わることは期待できないので、そういった方にはおすすめできないかなと思いました。

8章の目次

  1. 序章「1%の努力」とは何か
  2. 団地の働かない大人たち ー「前提条件」の話
  3. 壺に何を入れるか ー「優先順位」の話
  4. なくなったら困るもの ー「ニーズと価値」の話
  5. どこにいるかが重要 ー「ポジション」の話
  6. 最後にトクをする人 ー「努力」の話
  7. 明日やれることは、今日やるな ー「パターン化」の話
  8. 働かないアリであれ ー「余生」の話

書名:『1%の努力』
著者:西村 博之
単行本:277ページ
出版社:ダイヤモンド社
発売日: 2020/03/04
読了までにかかる時間:約3時間(私のケース)

著者のプロフィール

本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。
東京都に移り、中央大学へ進学。
在学中に、アメリカ、アーカンソー州に留学。
1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。
2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。
2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。
2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。
2019年、「ペンギン村」をリリース。
主な著書に「無敵の思考」、「働き方 完全無双」(大和書房)、「論破力」(朝日新著)などがある。

ひろゆき著  『1%の努力』

Twitterの口コミ5つ

1. ひろゆきさんの考え方の原点に触れられる

2. 気が楽になった

3. 1%の努力だけでは成功しない

4. 不可逆的に戻らないものを優先させると後悔が減る

5. 努力しないための努力

【書評・要約まとめ】ひろゆきさん独自の観点からあなたの人生に活かせる要素をピックアップし、効率的にサボりながら人生を豊かにしましょう

【まとめ】ぐっと来たところベスト3

  1. 片手はつねに空けておけ
  2. ニーズと価値
  3. 予測不能なものに対価を

努力することは手段であって目的ではない。

目的は人生を豊かにしたり、チャンスが到来したときにチャンスを掴み成功すること。

最短距離で目的に到達するためのヒントが、ひろゆきさん独特の考え方とともに紹介されています。

Taka
ひろゆきさんらしいなと思う独自性あふれる素敵な本でした。

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