はじめまして。
国家資格キャリアコンサルタント/ビジネスコンサルタントのたかです。
先に白状します。私は3回目で合格しました。1回で受かってスッと卒業、ではありません。
だからこそ、この記事は生々しい失敗と、そこからの学びでできています。きれいごとは書きません。
この記事では、
- 技能士2級の難しさ(=“別物”である理由)
- 学科・論述・実技の具体的な対策
- 当日の流れ(時刻入り)と私のメンタル整え方
- 本番で“できなかったこと”と、その後どう変えたか
- 役立った教材/合わなかった教材(私見)
- 最後に:ポイントまとめシートと個別ロープレのご案内
をまとめておきます。長いですが、スクショしてでも持ち帰ってください。きっと役に立ちます。
こんな方におすすめ
- キャリアコンサルタント技能士2級の試験を受けようとしている人
- 合格のために効果的な教材や学習法を知りたい人
- 実践的なロールプレイの重要性を理解し、それを取り入れたい人
- 具体的な合格体験談を参考にしたい人
本記事の信頼性

この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- リクルートや東京都をはじめとする企業・自治体 6社と業務提携の上、新卒から50代まで幅広くキャリア・ライフコーチングを提供
- コーチング歴:5年
- 支援実績:200名以上
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

(本ページは一部プロモーションが含まれています)
筆者のキャリアサポートを受けて転職を成功した方からいただいた声をこちらにまとめています!
技能士2級は“国キャリの延長”ではありません(難易度と壁)

まず前提。技能士2級=熟練レベル。
学科こそ国キャリの延長で戦えますが、論述・実技は完全に別物です。よって、キャリコンと同じ勉強をしていても合格は難しいです。
問われているのは、「相談者が語る“表面”」ではなく、相談者自身がまだ言語化していない“内面”――感情・信念・価値観にふれ、気づきと小さな変化を“面接のその場で”起こせるか。ここです。
個人的には国キャリの延長線上にはない新しい概念と割り切った方が切り替えられました。
合格率は回によりブレますが、実技は2〜3割前後(ときに15%台)。小手先での合格は難しいと、3回目で身に沁みました。
キーワードは「表面と内面」。ここで試されるのは「相談者が語る表面(状況・行動・意見・理想)」ではなく、「その下に横たわる内面(感情・信念・価値観)」に一緒に降り、気づきと小さな行動につなげられるかどうか。
- 表面(事柄):状況/行動/意見/理想
- 内面(ひと):感情/信念/価値観
外面だけで終わると落ちます。
内面に一緒に降りて、受け止め直して、相談者自身の言葉で“新しい意味”が生まれる――ここまで連れていけるかが勝負でした。
当日の流れ(私は午前/夕方の回 どちらも体験)

- 1040 受付開始(受付で座席指定。荷物は会場に置く、持てるのは名札シールだけ)
- 11:55 オリエンテーション
- 11:05 1組目案内開始(案内係=当日の相談者役)
- 11:10 1組目試験開始
- 11:35 2組目会議室案内
- 11:40 1組目試験終了/ 2組目試験開始
- 12:10 2組目試験終了
→ 試験室前待機 → 入室 → 20分ロープレ+5分口頭試問 → 会場へ戻って自然解散※試験官は2名(心理×1級という組み合わせの回もある)
面談でできなかったことを口頭で“できた”と言い張るのは通りません。
淡々と“できた/不足/次にやる”を具体で語ると伝わります。
結論

- 全体:これをやれば合格、というポイントはないに等しい。
- 論述:型より「人」。この人はどんな人柄で、だから今こう悩む――物語として一本で描く。
- 実技:独学だけでの突破は厳しい。2級/1級ホルダーの合格観点を知る指導で“キャリコンとしてのあり方”を底上げする。
- やること:逐語録での徹底振り返り/ロープレの量×質(質=ホルダーFB)/口頭試問を“自分の言葉”で語れるまで反復。
- やらないこと:時間配分の小手先/目標・方策の誘導/相談者より自分の答えを優先すること。
学科:ロジックで固めて、直前は“押し込む”
学科試験の難易度は国家資格キャリアコンサルタントよりも簡単であると感じました。
キャリコンを合格している方であれば、当時の記憶を呼び起こすことで合格はできると思います。
やったこと
- 過去問:過去問を全回。少しでも迷ったら印→2週目目は印だけ→3周目で問題文に書き込み(どこがどう誤り/正解はどう表現)。
- 一問一答アプリ:通勤で回転。迷った論点は「ポイントまとめシート」へ追記&ハイライト。
- 判断の型:①明確に正しい/②明確に誤り/③記憶が曖昧(=①②でふるい、最後は①or②で決める)。①を②使いしない。
- 直前(前夜〜当日朝):スーパー/サビカス/シャイン/法改正/統計をYouTube
- 本質は語呂ではなくロジック。ただし試験直前は語呂で穴を埋める――この二段構えが効きました。
■ 論述:「人」を描く。主訴→本質→目標→方策を“物語”に

目の前にクライアントがいるかの如く。
型にはめるのではなく、相談者がどんな人なのかを想像して全体感を掴む。
そのために、突拍子もないですが絵で表現するということも有効であり、実際に1級技能士の先生とそのようなワークをしたことがあります。

この人はどんな人柄。だからこんな問題を抱えている、といった具合。
- 相談者について「この人は誰か」を想像し、人柄→抱えやすい課題→なぜ今それが問題かを一本の線に。
- 価値観・信念・認知(内面)を言葉に出せるよう支援。
- 定型に当てはめるより、ケースの“その人らしさ”を優先。
※私は、過去問は量より質。模範解答の言い回しを暗唱するのでなく“なぜその一文が効くのか”を理解して、自分の表現で再現できるまで反復しました。
■ 実技(面接):合格を連れてきた“3つの鉄則”
実技は確実に技能士2級、1級の指導が必要と考えます。
合格するためのルールがわからないまま数だけこなしても疲弊するだけです。
限られた時間の中で効果的に合格に必要なポイントを理解して実力に繋げるためには高品質の指導が必要。
口頭試問のことを考えて課題、目標…など頭にあるうちはまだ未熟かと思います。
目の前のクライアントに全力で目を向けることではじめてクライアントの気づきが生まれるのです。
本番で意識したこと
① まず受け止めてから問う
「〇〇と思っているんですね。そんな〇〇さん、今どんな気持ち?」
――伝え返し→“間”→短い問い。誘導はしない。
② 合意してから深掘り
冒頭で「今日この場で何を話したい/話す必要がある/どうなれたらいい」を合意。
目標・方策は相談者の言葉で合意。キャリコンの願望は乗せない。
③ 話題の転換を恐れない
価値観に触れた後に、「他に話しておきたいこと、気になることは?」を2〜3回。
――隠れていたエピソードが出てきます。ここでコアに近づく率が上がる。
+α 空想置換法
例:上司が嫌で退職希望→「もしその上司がいなかったら、どう感じますか?」
選択肢の余白が広がり、思考の硬直がほどけます。
ケースの読み解き
ケースの読み解きはした方が良いの?という質問をよく聞きます。
私はもともと「しない派」でした。それは、読み解きをしてしまうとキャリコンの想定に当てはめようとしてしまい、100%の傾聴ができないと考えていたためです。
しかし、合格した3回目では初めて読み解きをきちんとしました。
読み解きをすることの意味は、相談者の内面に触れ、本番で関わる際の思考の経路を一つ増やしておくことにあると思います。
決して読み解きをした内容をはてはめるのではなく「こんな人なのかもしれない」という仮説をいくつか持っておくことで本番落ち着いて臨機方編に相談者に向き合うことができるようになります。
どのレベルで読み解きをするかというと、筆者の場合には以下の粒度で実施しました。(1級技能士の先生と読み解きを実施しました)

相談内容の裏にある理論や捉え方、相談者が話したいであろうことまで仮説を置いていきます。
深い知見を有した有資格者と一緒に読み解いていく方が自分にはない新たな観点を身につけることができて良いと感じます。
ロープレ×逐語録:血肉化の方法(3週間の追い込み)

- 期間:3週間
- 回数:キャリコン役8回/相談者役7回
- 毎回、録音→AI文字起こし→逐語に書き込み
└ どの伝え返しで内省が深まった?
└ どの問いで情報が開いた?
└ 感情スルー/誘導が出た箇所は? - 2級ホルダー個別FBを直前に1回。(本番デジャヴ化できました)
- オープンチャット無料ロープレは“質を選んで”活用。ドリームキラー(根拠の薄いダメ出し)に遭遇したこともあります。鵜呑みにしない勇気、必要です。
役立った教材(私見)
- 1級技能士のロープレ/逐語/会員動画
- 1級技能士の想定逐語録(受験票5ケースの深掘り観点が濃い)
- 2級ホルダー個別ロープレ(直前一撃で効く)
何よりもロープレと他者からの有益なフィードバックがスキル向上には重要です。
とはいえ、いきなり丸腰でロープレに臨むのは気が引けると思います。
そこでお勧めしたいのが、有料の想定ロープレ逐語録(名称は割愛します)です。
有料にはなりますが、こちらには、受験票に記載されたケース5つに対して、深い洞察と仮説がふんだんに織り込まれており、逐語録を読みことで、本番にやや近い形でロープレをイメージすることができます。
また作者は1級技能士の方であり、深掘りポイントや想定した相談者の問題点、キャリアコンサルタントとして捉えた問題が記載されています。
本質的には受験票記載のケースから詳細を自分で想定しロープレができると良いのですが、それを実施するのは高度なスキルと知見が必要であるため受験生の多くは難しいと考えます。
他者がより質の高いものを作成し提供してくれているのであれば積極的に活用すべきと筆者は考えるため、こちらの対策法を取り入れました。
ある程度資料を読み込むことで、受験者同士で実施するロープレ買いに耐えうることができるため、必要に応じて早めに資料を入手することをお勧めします。
そして、ロープレです。
こちらは国キャリの時も筆者が実施し、お薦めさせていただいた方法です。
LINEのオープンチャットで「技能士2級」と検索することでいくつか候補が出てきますので、とりあえず全て登録しましょう。
ほぼ毎日ロープレ会が開催されているので、積極的に参加することをお勧めします。
いくつかロープレ会があるのですが、筆者のスキルが「変わった」のはネコ先生こと中村先生がいらっしゃるロープレ会にて模擬ロープレを実施いただいたことです。
幸運にも相談者役、キャリコン役どちらも私がやらせていただき、ネコ先生とロープレする機会がありました。
20分のロープレ。
相談者役は優しくやりすぎないように、少し考えてわからなければわからないと回答して良いとおっしゃっていたので、あまり話さないように意識して臨みました。
結果、鋭い問いを受け、気づけば15分ほどで他に話すことがなくなってしまうほど、さまざまな内省や情報整理が進みました。
これまでセッションを受けてきて初めての経験だったのでとても驚きましたが、逐語録を起こし「どの問い」で情報が引き出されたのか、「どの伝え返し」で内省が深まったのかなどを徹底的に理解しました。
またネコ先生の口頭試問は、シュロスバーグの4Sの観点を用いて網羅的に具体的な発言と共に整理されており、非常に参考になりました。
また、他の受験生とのロープレも、自身がキャリコンの時のみならず相談者になることも大変勉強になります。
キャリコンの人に迷惑をかけないように相談者役を演じるためには、ある程度相談者のことを真剣に想像する必要があるため、本番での対応力を向上させる上でも大いに役立ちます。
また、ここで受けるフィールドバックも大変有用であり、具体のアドバイスのみならず、できたところを褒めてもらうことで本番直前に自信をつけることができます。
筆者はいただいたお褒めの言葉を書き留めて、本番直前に見返すことで、自信を持ち落ち着いて試験に臨むことができました。
試験が近づいたり実施されると、受験者でロープレに参加する人が減るため、筆者の場合は、試験前2日は無料ロープレの場がありませんでした。
そこで利用したのがココナラの2級ホルダーによる個別ロープレ&フィードバックです。
2級ホルダーによる個別ロープレを1度でも実施することを強くお勧めします。
受験者同士では合っているか/合っていないかわからない、個人の主観によるフィードバックをもらうことがあります。
正解がわからないまま面接のスタイルを確立することになるので、非常に危険です。
無料ロープレの場でもホルダーがフィードバックしてくれる機会はありますが、受験する側の参加者が多数いるため断片的なフィードバックになりがちです。
筆者の場合は、面接直前で、目標設定の仕方やキャリアコンサルタントとしての関わり方についてフィードバックをいただき、また本番の雰囲気も知ることができたので、本番は想定内のことしか起きず、ある種デジャヴの中で優位にロープレを進めることができました。
コラム:無料ロープレに潜むドリームキラー
ドリームキラーとは本来、夢を持つ人に対して「君には無理、諦めなよ」などといって、夢をあきらめさせようとする人のことを指します。
必ずしも悪意があるわけではないのですが、相手を心配する気持ちや自分と比較してよりできる相手に対して悔しさを持つ人などが、あなたの夢を壊しにくるといった側面もあります。
筆者が実際に無料ロープレの場で遭遇したドリームキラーをご紹介します。
それは筆者が学習を開始してから2回目のロープレに参加したときのこと。
3人1組でロープレを実施したのですが、筆者がまずはキャリコン役、ドリームキラー(仮称: Tさん)、オブザーバー(仮称:Kさん)で開始。
問題なくロープレが進み、後半で筆者が問題点を要約した際、突然Tさんが首を傾げ始めたのです。
当然、要約内容と相談者の思いが必ず一致するわけではないので、違和感を感じたところをお伺いし、再度要約。
するとまたTさんは首を傾げ始めました。
どうやら要約が異なっている模様。
ちなみに筆者はキャリア支援歴5年、普段は経営コンサルとして従事していることもあり、手前味噌にはなりますが、要約には定評があります。
そんな私が過去にないくらい、相談者から「要約が違う」と反発を受けてしまったのです。
後のフィードバックでKさん(ドリームキラーではない)からは、とても良くできていたと肯定的なフィードバックをいただきました。
そしてドリームキラーであるTさんのフィードバック。
さまざまな指摘を受け、納得できない部分もありましたがそこは真摯に受け止め次回に生かそうと筆者は思いました。
肝心の、首を傾げていた理由について尋ねると、Tさんは私に「何度も言い間違いをしていた」と指摘をしてきたのです。
詳しく聞くと、Tさんは「迷っている」と発言していたのですが、筆者はそれを「悩んでいる」「不安に思っている」「どうしようかなと思っている」などの言葉を使っていたため「間違っている」と判断したそうです。
言いたいことはわかりますが、全く同じ言葉を使わずとも、文脈から同様の意味であることは自明でありオブザーバーのKさんもTさんのフィードバックがよくわからないとおっしゃっていました。
その後もこれまで、それ以降も一度も受けたことのないTさん我流の観点に基づくダメ出しを喰らいました。
流石に筆者も大人ですから、ありがとうございますと真摯に受け取り、流石に良いところもフィードバックがあるだろうと思って「よかったことは何かありますか」と聞きました。
するとあれだけダメ出しの時は流暢だったTさんが黙り込み、数秒後に「発言は明確ですよね」と一言だけ言ったのです。
おそらく、Tさんは初めから筆者の良いところを見ようとはせず、どこを指摘できるかという観点で相談者役をやっていたのだと想像します。
ここまで多くの指摘をしてくださるのだから、さぞかしロープレがお上手なのだろうと思い、Tさんのロープレをオブザーバーとして参加させていただきました。
するとTさんは同じことの繰り返しで展開が一切できず、何か事前に用意したメモをひたすら見ながらキャリコン役を演じていたのです。
後の相談者からのフィードバックでも、「何も気づきは得られなかった」と辛辣なフィードバックをもらっていました。
Tさんの筆者に対するダメ出しはなんだったのだろうかと思いましたが、受験者のフィードバックを鵜呑みにすることの危険性を身をもって体感しました。
聞くとTさんは何度かキャリア技能士2級にチャレンジされており、毎回うまくいっていないということでした。
以下は筆者の完全な想像ですが、無料ロープレのオープンチャットにほぼ初参加、初受験、若者の筆者が参加し、いい感じにロープレをこなすので粗探しに走ったのではないかと考えています。
真偽の程はわかりませんが、このような不毛なやり取りに影響を受ける必要はありません。
気持ちを切り替えて合格に向けて着々と実力をつけていきましょう。
そう言った意味でも2級ホルダーのフィードバックを受ける機会は積極的に設けるべきです。
合わなかった教材(私見)
次に、個人的には役に立たなかった対策についてです。
- L○○キャリア技能士2級実技対策
- 一部の大手講座の実技動画は、再現性のある示唆まで降りてこない印象でした
- キャリコン○○の想定ケース(無料)
- 誤答例が中心で“正解の姿”が見えない動画
- 〇〇(Youtuberの名称)の逐語録画
- 内容が薄い逐語セット(本番の複雑さに耐えない)
L○○は動画にて過去の出題ケースに関わるロープレと技能士1級による解説を提供しています。
筆者の主観ですが、まず、収録されているロープレは模範ロープレではなく受験生が陥りやすいミスを織り込んだロープレであるので、正解がわかりません。
これでは大学試験で答えがわからないまま、ひたすら模試を解いているのと同じです。
技能士1級による解説付きとはいうものの、体系的な技術解説というよりかは感覚的な要素が強く再現性が低いと感じました。
何より、ロープレで「ここが間違っているところなので、こうするべき」といった明確な示唆出しがないため、なんとなくわかったつもりにはなりますが、いざ自分が実践できるかというと甚だ疑問です。
最初筆者はこのL○○だけ利用していたため、他の方のロープレは先述した役に立った対策法に触れたときに、レベルの違いに驚愕しました。
また、キャリコン○○では、無料で出題ケースを元に事前に調べておくと良いポイントや相談者について気になること、深掘りポイントを解説してくれています。
そもそものコンセプトが異なるので、「役に立たない」とは言い切れないのですが、筆者の感覚としてはふわっと情報が投げられ、それをどう処理するかについては具体的に語られていないため、試験対策には至りません。
コンセプトとしては、受験生に気になる観点を与え、それを自分で調べたり考えたりすることで、対策になるというものだと想像しますので、それは良いと思いつつ、限られた時間の中で効率的に学習をしたい方にはあまりお勧めではないかと思います。
無料なのでYouTubeを見てみても良いと思いますが、貴重な学習時間を費やすことになりますので、その学習効果はきちんと吟味すべきです。
さらに、〇〇(Youtuberの名称)の逐語録セット。
こちらは、まず6/26から面接が始まる人もいるにも関わらず、逐語録(紙)が送付されたタイミングが7月に入ってからでした。
6/26にPDFで逐語録と音声がメールで展開されましたが、タイミングとしては遅いのかなと感じました。
また重要な中身ですが、どれもリアリティがなく、内容が薄いため、仮に逐語録の内容や解説を理解しても試験合格レベルに達するのは至難の業だと感じました。
実際に面接を受けて思いますが、相談者は色々考え、行動した上でそれでも悩んで相談に来ているので、本番のケースではもっと複雑です。
〇〇(Youtuberの名称)の逐語録だけでは、対応することが難しいと率直に感じました。
受験1回目の本番でできなかったこと(恥ずかしいけど、これが伸びしろ)
- 事実確認ばかりしてしまい、感情・信念に触れられなかった
- 「希望」「理想」を急ぎすぎて、内面の“谷”に一緒に降りられなかった
- 口頭試問で、最初の設定のまま事柄だけ説明してしまった
- 質問が速すぎて、相手の内省が追いつかなかった
ここから、伝え返し→“間”→短問、そして“合意→深掘り→再合意”のリズムを体に叩き込みました。
これが、3回目の合格につながったと断言できます。
口頭試問:型のない“型”(私の組み立て)
1)できたこと:意図→結果→相談者の変化を具体に。
2)改善点:ダメ出しではなく、不足をどう補うか。
3)関係構築:内省に向かった瞬間を具体に。
4)相談者が訴えた問題:相談者の言葉で。
5)CCが捉えた問題:人柄・歩み・認知の癖からなぜ今その悩みか。
6)目標:短期+中長期。スモールステップの合意は「合意できた」と明言。
7)方策:合意に基づく具体策。自己理解支援は「どこまで進んだか」を正直に。
8)未達:次回どう関わるかまで言語化。
※相談者の内面(感情・信念・価値観)に触れた瞬間を一言添えると、試験官に伝わりやすかったです。
噂あれこれ(私見)

- 裏話を引き出すと受かる:狙うと本末転倒。結果として出ることはある。
- 椅子の角度:相談者にまっすぐ向き合えば自然に直す。減点の真偽は不明。
- 20代ケースは出にくい:山張り不要。誰が来てもフラットに。
- 試験官構成:心理のプロがいる回も。面談でできていないことを口頭で上書きは不可。
私の前日〜当日のルーティン

- 前日:軽く動画で整える→頭を空っぽにして早寝
- 当日:会場近くのカフェで逐語フレーズを3周、外を歩きながらシャドーイングで口慣らし
面談中の配分(目安)
型にハマるのは良くないですが、あくまでイメージ(参考)として以下のような時間配分をご紹介します。
0〜10分:来談経緯→気になること→今日の合意/残り時間共有
11〜15分:目標の言語化を一緒に
16〜19分:方策・次回の範囲を合意→話し足りないことの確認
最後:今日の“気づき”を相談者の言葉で一言
ミニチェック(面談前に1分)
□ 今日は誰のための20分? → 相談者のため
□ 何を話したい/話す必要/どうなれたらいいを冒頭で合意
□ 伝え返し→“間”→短問、守れてる?
□ 「他に話しておきたいこと?」を2〜3回聴けた?
□ 目標・方策は相談者の言葉で合意した?
□ 口頭試問でできた/不足/次にやることを具体に語れる?
学習ログ(細かいけど効いたことリスト)
- まず過去問を解き、迷いに印。2周目は印だけ。3周目で問題文に書き込む。
- 迷いポイントはポイントまとめシートへ。間違えたらすぐ確認→追記。
- ただ塾アプリは電車で解きまくり。解けるようになってからはまとめシートを確認用に。
- 短期記憶は試験直前に入れる(語呂はここだけ)。
- 逐語録で「どの問い/どの伝え返し」が効いたかを可視化。
- 面談の最後に“最初はこうだったけど今はこう、どう感じる?”と相談者の変化を自ら言語化してもらう。
- 合意→深掘りの順番を崩さない。目標や方策に誘導しない。
さいごに

3回目で合格して思うのは、試験は「自分が変わる装置」だということ。
私は“できなかった自分”を直視して、伝え返し→間→短問/合意→深掘り→再合意を体に入れました。
その結果、面談の中で相談者の表情がふっと変わる瞬間を何度も見られるようになりました。これが何より嬉しい。
もし今、同じ壁の前で足がすくんでいるなら、一緒にやりましょう。
私は下記の2つを用意しています。
1)技能士2級「ポイントまとめシート」(国キャリと同コンテンツ)
合格観点を凝縮。台本ではなく、あなたの言葉に変換できる骨組みです。
2)実技ロープレ練習(個別フィードバック付)
逐語レベルで「どの一言が効いたか」まで可視化。“合意→深掘り→再合意”のリズムを、体に落とします。
「まずは話を聞きたい」でも大歓迎。
コメント/お問合せからどうぞ。本番を“デジャヴ”にします。
