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【キャリコン合格】ロジャーズの人となりと試験に出るポイントを解説

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悩んでいる人
最近国家資格のキャリアコンサルティングの勉強をはじめたのだけど、カウンセリング理論の人物名と実施内容が全然覚えられない。試験までものすごく不安。。

そんなお悩みにお応えします。

それでは、今回はロジャーズについて学習していきましょう。
Taka

実際、筆者も学習する中でカウンセリング理論の内容と人物名がなかなか紐づかずに苦労していました。

そんな中、記憶定着には覚えるためのきっかけが必要ですので、提唱者の周辺情報を知りたいと思っていました。

しかし、ネット上には知りたい情報がばらばらに散らばっているケースが多かったのです。

そこで、ここを見れば試験内容はカバーしているし、提唱者の人となりもわかって覚えやすいといったページがあればよいと思ったので自身で作成してみました。

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

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本記事の内容

  • ロジャーズの経歴
  • ロジャーズの関連の頻出問題
  • ロジャーズのが唱えたカウンセリング理論

本記事の信頼性

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Taka

この記事を書いている私は、

  • キャリアコンサルタント合格(カウンセリング理論が覚えられずに苦悩するもなんとか予備校のテストでは正答率97%)
  • SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
  • ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事

本記事は、筆者の学習経験に加えこちらの書籍を参考に執筆しています。

(本ページは一部プロモーションが含まれています)

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ロジャーズの経歴

(Source: wikipedia)

本名:カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)

生涯:1902-1987

出身地:アメリカ

職業:臨床心理学者

出身大学:ウィスコンシン大学、コロンビア大学

意外な事実:牧師を目指していた

キャリアコンサルティングの勉強をしていると多くの学者が出てくるけど、ほとんど人がとても優秀であることに気づきます。

ロジャーズが卒業したウィスコンシン大学とコロンビア大学もJSコーポレーションの世界大学ランキングでそれぞれ45位、12位とトップクラスに君臨しています。

彼は教職員を経て、非指示型カウンセリングを提唱するようになりました。

あるアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」では、第一位に選ばれた程、カウンセリング界では知らない人はいないというほど有名な方です。

見た目はガンジーに似ていますね。

(Source: wikipedia)

ロジャーズ関連の頻出問題

最初は分からなくても大丈夫!この記事を下まで読むとこれらの問題に自信をもって答えられるようになりますよ。
Taka

Q1:

ロジャーズはクライアントセンタードアプローチを提唱し、相談者に対するカウンセラーの「無条件の肯定的配慮(受容)」「共感的理解(共感)」「自己一致」が重要で、技法よりも態度が大切であるとした。

Q2:

ロジャーズの来談者中心カウンセリングでは、相談者は「自己不一致」の状態に、カウンセラーは「自己一致」の状態にあるとし、相談者の問題解決の方向性として「自己不一致」の状態から「自己一致」の状態に如何に変容させるかが重要であるとされる。

Q3:

ロジャーズの来談者中心アプローチにおいては、カウンセラーは無条件の肯定的関心と共感的理解の状態にいることをクライアントに伝わるようにすることが重要だとされた。

Q4:

ロジャーズはクライアントセンタードアプローチを提唱し、それまでのカウンセリングが「開発的」であり、相談者の問題解決に繋がらないと批判した。

Q5:

来談者中心療法では。「人の過去よりも直接の現在の状況を重視すること」が大事だとされ、感情的な側面よりも知的な側面が重視される。

Q6:

来談者中心療法では「人は成長、健康。適応へと向かう生来の欲求を持っていること」が前提とされている。

Q7:

パーソン・センタード・アプローチでは、問題は無意識内の未解決の葛藤が原因で起きると考える。

Q8:

ロジャーズの言う「共感」とはクライアントの言っていることが行動と一致しているかどうかを、肯定的な視点でとらえる事である。

Q9:

ロジャーズの言う「共感」では、クライアントの私的な世界をあたかも自分自身の私的な世界であるかのように感じる事、そして「あたかも」という感覚を見失わないことである。

Q10:

来談者中心療法に於いて「相談者を前にして自分が感じていること、体験していることをあるがままに受け取り、必要があればそれを相談者に表現できる態度」を表す用語は、「共感的理解」である。

Q11:

来談者中心カウンセリングでは、カウンセラーはクライアントとの関係において、心理的に安定しておりありのままの自分を受容している。

Q12:

ロジャーズの言う「自己一致」とは、カウンセラーがクライアントの話しに対して反論したいという思いにとらわれても、クライアントとの関係性を大事にして敢えて反論せずに応答を続けることである。

Q13:

ロジャーズの言う「自己一致」については、カウンセラーがなんでも思ったことをそのまま言うのではなく、カウンセリングの目的に照らし合わせて意味のあるものを表現し、それ以外のものはそのままにしておける状態のことである。

Q14:

ロジャーズによれば、カウンセラーが自己一致するには、クライアントに対して常に尊重的でかつ共感的なことしか感じないようになることが大事であるとされる。

Q15:

ロジャーズによれば、カウンセラーはカウンセリング場面だけではなく日常生活においても常に自己一致していなければならない。

Q16:

ロジャーズの「人格と行動についての理論」の19の命題の中では「心理的適応」とは自己概念が個人の中で生起している体験を否認したり歪曲したりせずに受け入れ、その変化を取り込んで再耐性化されている状態であると説明される。

Q17:

ロジャーズは「治療によりパーソナリティ変化が生じるための必要かつ十分な諸条件」というタイトルの論文に於いて、カウンセラーがクライアントと援助ていな関係を結ぶための6条件を挙げ、その6条件が要約される形で、その後「受容・共感・自己一致」と言い慣わされるようになった。

Q18:

ロジャーズは1940年頃、それまでのカウンセリングが指示的アプローチであることを批判して、非指示的アプロ^値の異議を主張した。

Q19:

ロジャーズは1940年代半ばに「非指示的療法」が単純なテクニックとして固定化することに懸念して、「クライアント中心療法」という名称を使うようになった。

Q20:

ロジャーズは1950年代後半から、体験過程尺度などを使った心理療法の効果について研究を行った。

Q21:

「来談者中心カウンセリング」において、次の4つの言葉の組み合わせは適切である。「実現傾向」「人格変化の必要十分条件」「内的照合枠」「過程概念」

Q1:○、Q2:〇、Q3:〇、Q4:×「開発的」ではなく「指示的」、ウィリアムソンらの指示的療法に対抗、Q5:×感情的な側面よりも~以下が誤り、Q6:〇、Q7:× 設問文は精神分析アプローチの考え方、Q8:×、Q9:〇、Q10:設問文は自己一致についての説明、Q11:〇、Q12:× 「敢えて反論せずに」は自己一致と矛盾している、一方で反論をしてはならないのも間違えであり、必要があればその感情を適切な方法で表現することが求められる、Q13:〇、Q14:× カウンセラー自身も人間なのでそうはいかない、Q15:× カウンセラーは聖人ではない、Q16 :〇 心理的適応ができていれば自己一致の状態にあると言える、Q17:〇、Q18:〇、Q19:〇、Q20:〇 7つの要因からなる過程尺度という変化の過程を測定する尺度を開発した、Q21:〇 自らをよりよく実現していこうとする人間の最も根源的な動因を実現傾向、クライアントが変化していく過程を概念化したものを過程概念という

ロジャーズが提唱した理論

ロジャーズ関連:キャリコン試験に向け絶対に覚えること2つ

  1. 来談者中心療法
  2. カウンセラーに求められる基本的態度の3条件

ロジャーズが提唱した来談者中心療法は感情的アプローチの一部です。

cf. 筆者にて作成

来談者中心療法

「人間は本来、自己成長力を内に秘めていて、自分の問題については自分が一番よく知っている。問題経穴と、どう生きていくかを自分の中で育んでいるのだ」という考えです。

成長の過程で自己イメージ(自己概念)を持つが、様々なしがらみの中で自身の経験を歪めてしまい、結果的に自己概念と経験が一致しないことが発生する。

ロジャースはこの状況を不一致と定義義しました。

来談者中心療法は如何にカウンセリングの力で、この自己一致の部分・範囲を広げるかに焦点を当てた療法です。

更に詳しい説明はこちらで解説させていただいております。

カウンセラーに求められる基本的態度の3条件

どの先生も「これはキャリアカウンセリングにおける基礎中の基礎」と言われておりますので、絶対覚えましょう。

カウンセラーに求められる基本的態度の3条件

  1. 無条件の肯定的関心(受容的態度)
  2. 共感的理解(共感)
  3. カウンセラーの自己一致(純粋性/誠実さ)

無条件の肯定的関心(受容的態度)

カウンセラーはクライアントに対して無条件の肯定的関心を持つこと。

つまり、クライアントが発言したことに対してカウンセラーはYes/Noと言わず、ただただ「ああそうですか」といったように聞いていることを反応してあげることが必要というものです。

誰かに聞いてもらえているという感覚をカウンセラーが持つだけでも、安心感が醸成され、自己理解が深まるとされています。

共感的理解(共感)

クライアントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝えること。

…哲学的ななんとも怪しい響きですよね。

これはつまり、例えば自分がカウンセラーの立場で仮に赤い眼鏡をかけており、クライアントが青い眼鏡をかけていたとすると、カウンセラーは自身の赤い眼鏡をはずして、クライアントの青い眼鏡を借りて世界を眺めてみるということを意味しています。

相手の視点で物事を捉える努力をすることを訴えています。

ここで注意が必要なのが、必要なのは「共感」であって「同情」ではないという点です。あたかも相手と同じように感じながらも、巻き込まれてしまわないように注意する必要があります。

カウンセラーの自己一致(純粋性/誠実さ)

クライアントの関係にいて心理的に安定しており、ありのままの自分を受容していること。

ものすごく平たい言い方をすると、カウンセラーが情緒不安定だったり体調が悪い時にカウンセリングをしてはならないということです。

クライアントのことを考えると当然ですよね。

まとめ:ロジャーズは現代カウンセリングの基礎を作った立役者

今では当たり前である来談者中心のカウンセリングは、元々お医者さんが一方的にアドバイスをする指示的なアプローチだったんですよね。

来談者の話しを聴きそこからカウンセリングを行っていくというスタイルはロジャーズが提唱したものです。

ロジャーズ関係で、まず最低限マストで覚えていかなければならないのは次の2つです。

マストで覚える4つのこと

  1. 来談者中心療法
  2. 受容・共感・自己一致

細かいことを全て押さえるのは難しいので、テストで合格できるレベル(正答率7割)を達成するよう意識することが必要です。

そのためには覚える事の重要度を見極める必要がありますが、過去問や練習問題を解きながら自分なりに濃淡をつけて学習を進められると良いと思います。

それでは、合格目指して皆さんで頑張りましょう!


今回参考にした書籍

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