「ICFの試験って難しそう……」そんな不安を抱えながらも、CPCC取得からわずか1ヶ月でACCを掴み取った。
最低限の準備とAI活用で挑んだ、リアルな合格までの舞台裏を公開する。
本記事の筆者


この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施(累計200名以上)
- コーチング・キャリアコンサルティングを専門とするAscent株式会社 代表取締役(コーチング歴:5年)
- プロコーチ(国際コーチング連盟認定 ACC / 米国CTI認定 CPCC / Gallup認定ストレングスコーチ)
- 国家検定 キャリアコンサルティング技能士2級/ 国家資格キャリアコンサルタント
CTIのCPCC(認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ)に合格した翌日、私はICF(国際コーチング連盟)のホームページを開き、ACC(アソシエイト・認定コーチ)の申請を行った。
Level2パスという選択

CPCC取得者は「Level2」というパスでACC試験に臨むことができる。
このパスの最大の利点は、コーチングセッションのパフォーマンス評価(録音審査)が免除されている点にある。
ICF ACCテストに合格することで資格取得が可能であり、ちなみに値段も他のパスより安い。
認定トレーニング機関で積み上げてきた学びをそのまま試験にぶつけられる、効率的なルートだ。
試験対策の現実

コア・コンピテンシーと倫理規定の読み込み
まず行ったのは、ICFの「コア・コンピテンシー」と「倫理規定」の読み込みだ。 読み込んだと言っても、一度目を通して自分の認識と照らし合わせ、少しでも違和感のある部分にハイライトをしたり、ICF独自の定義を書き込んだりした程度である。
記載内容は至って基本的なことであり、一見すれば試験で問われても間違えようがないように思える。
しかし、これが実際に模擬問題を解いてみると驚くほど難しい。
GMATにも似た「最善」を選ぶ苦しみ
選択肢4つのうち、2つまでは確実に絞り込むことができる。
しかし、残りの2つから確信を持って1つを選ぶのが難しいのだ。
どれが”最も”適切であるか/適切でないかを選ぶ必要があり、どちらも正解に見える選択肢の中から、ICFの思想に最も合致するものを1つ選択するところにこの試験の難しさがある。
この感覚には、かつての苦い記憶が重なった。
MBA受験(経営修士)のための「GMAT」という試験だ。
難易度はさておき、GMATも「最も適切/不適切」を選ぶ問題で構成されており、それに似た感覚があった。
ちなみに私はそのGMATを日比谷の帝国ホテルで受験したのだが、毎回その難易度に圧倒され、試験後にホテルのロビーで項垂(うなだ)れたトラウマがある。
10年ほど前に帝国ホテルでこの世の終わりのような顔をした男性がいたら、きっとそれは私である。
活用したリソース
曖昧さを勘案しながら正解を選ぶ難しさがある中で、私が実施したのは徹底的に模擬試験に触れることだった。
模擬テスト・参考記事
倫理規定(Ethics)
コア・コンピテンシー(Core Competency)
- ICF公式:YouTube コア・コンピテンシー・シリーズ ※移動中などに耳だけで学習
- Takuさんのnote:ICFコア・コンピテンシー動画まとめ
- Minimum Skills Requirements(最低限必要なスキル要件)
恥ずかしながら、これらを1周しかできていなかったのだが、それでも合格点には到達した。
個人的な考察:外部サポートは必要か
合格者の中には、解説動画を視聴したり、合格をサポートするコンサルをつけたりする方もいる。
しかし、個人的には不要だと感じた。
動画はICF公式のものであれば一定の意味があると思うが、日本語のものは解説者各々の視点や想いが入っているものが多い。
プロコーチとして諸先輩方の洞察は大変勉強になるが、あくまで「試験にダイレクトに役立つか?」という視点で捉えた時、ROI(投資対効果)はそこまで高くないというのが私個人の意見だ。
もしパフォーマンス評価(録音審査)から受けるのであればコンサルも意味があると思うが、私と同じようにLevel2パスで試験だけを受けるのであれば、必要ないだろう。
なぜなら、認定トレーニング機関で学びを深めてきた方であれば、試験で問われる基本的な内容はすでに身についているはずだからだ。
「受験申し込みが英語であること」や「模擬試験の解説不足」に不安を感じるかもしれないが、構えすぎることはない。
現代にはGeminiやClaudeなどの生成AIがある。
翻訳したり、自分で模擬問題を作ったりと、いかようにも対策は可能だ。
とはいえ、何も勉強しないのは、万が一の時に後悔が残る。
最低限、模擬試験は解いておくことを強くお勧めしたい。
試験当日の動き:土壇場の悪あがき

正直に話すと、私は当日まで全然問題を解けていなかった。
累計で14問しか解いていないという、およそ対策とは呼べない状況だった。
そのため、当日は朝8時からカフェに籠もり、正午過ぎの試験開始までに50問近くを一気に解き進めた。
意外と必死である。
試験開始の30分前には会場に到着するよう案内されるため、早めにカフェを出た。

会場はテストセンター。他の試験受験者もおり、人の出入りは激しい。
- 本人確認: 免許証を使用。以前、英語試験のIELTSを受験した際に「申し込みが英語ならパスポート必須」と言われたトラウマからパスポートも持参したが、今回は不要だった。
- 荷物: Apple Watchを含む電子機器はすべて電源を切り、iPhoneとともにバッグに入れてロッカーへ預ける。
- 入室: カメラで顔写真を撮影し、40台ほどのPCが並ぶブースへと案内された。平日のためか使用率は30%ほどで、割と空いていた。案内された席のPCには、先ほど撮影された私の顔が表示されていた。
タイムスケジュール
全60問の構成は以下の通り。
- Exam Instructions: 2分
- Section 1 (30 items): 54分
- Scheduled Break: 10分
- Section 2 (30 items): 54分
私はSection 1を40分、Section 2を35分ほどで終えた。見直しの時間は十分にある。
操作上の重要な注意点
試験システムでは、問題文へのハイライト、取り消し線、見直しフラグの付与が可能だ。
私の場合は、明らかに誤っている選択肢の根拠に取り消し線を引き、正解の根拠や重要な問いの部分に黄色ハイライトをつけた。
フラグは合計18問ほど立てたが、結局時間に余裕があったため全問を見直した。
ただ、1点注意が必要なのが、「選択肢以外の画面余白をクリックした際に、誤って選択肢が変わる」という現象だ。
マウスの感度が高く、自分が選んだものとは異なる選択肢がチェックされることがあった。
見直しの際にはぜひ注意いただきたい。
終わりに

すべての見直しを終え、「終了」を押下して受付に戻る。
すると1枚の紙が印刷される。そこには「Pass」の文字。
安心した。しかし、スコアを見ると自分でも思ったよりギリギリだった。
その後、結果受領のサインを行い、荷物を持って会場を後にした。
終わってみれば、意外とあっという間の出来事だった。
そんなこんなで、CPCC取得から4週間後にACCを取得した。
今後はICFの活動にも参加したいし、CTI以外のコーチングを学んだ方との交流も積極的に行っていきたい。
まだまだやることはたくさんある。ワクワクしている自分がいる。
コーチングセッションのご案内

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
ACC取得への道は、単なる「試験合格」以上の意味がありました。それは、自分自身のコーチングを改めて客観的に見つめ直し、世界基準の「コーチの在り方」を再確認するプロセスでもありました。
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