コーチング

対人支援の安売りをやめた理由

”社長にならないと無理だよ”

27歳の夏、先輩に言われたあの言葉が、私の原点でした。

会社の看板に頼らず、自分の名前で生きたい。そう願い、もがき続けた5年間。

副業から法人化へと至る道のりで見えてきたのは、新しい仕事をつかむこと以上に大切な手放すという勇気でした。

本記事の筆者

たか

この記事を書いている私は、

  • 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施(累計200名以上)
  • コーチング・キャリアコンサルティングを専門とするAscent株式会社 代表取締役(コーチング歴:5年)
  • プロコーチ(国際コーチング連盟認定 ACC / 米国CTI認定 CPCC / Gallup認定ストレングスコーチ)
  • 国家検定 キャリアコンサルティング技能士2級/ 国家資格キャリアコンサルタント

仕事を手放すという選択と勇気

新卒の時から、会社の看板に頼らず、自分の名前で活躍したいとずっと思っていました。

あなたの言っていることは正しいけど、それは社長にならないと無理だよ

27歳の時に5歳上の先輩に言われた言葉を、今でも鮮明に覚えています。

そんな私が本格的に副業を開始したのは、2022年のことでした。

国家資格キャリアコンサルタントを取得し、ある学生支援ベンチャー企業と業務委託契約を締結。

仕事の契約書を自分の名前で交わしたことに、震えるような感動を覚えたのを覚えています。

実はそれ以前の2019年ごろから、ボランティアベースで学生の就活支援や知人の職歴書添削を行っていました。

ココナラで、1,000円での書類添削+60分のオンラインセッションを提供していた時期もあり、約1年で50人ほど支援させていただきました。

ただ、お金をいただくようになると依頼は激減。

当時はほとんど無償だったことが、主な依頼理由だったのだなと痛感させられました。

自分の名前で稼ぐということ

キャリコン取得を機に複数企業と業務委託契約を結び、活動を広げていくと、副業での年間所得が20万円を超えるようになりました。

慌てて会社に副業申請を行い、当時の上司、人事、マーケティング部門、事業長2人の計5名から承認を得て、正式に副業をスタートさせました。

所得が20万円を大きく超えると確信したきっかけは、キャリアコーチング企業「ポジウィル」の認定トレーナーになったことです。

当時40万円ほどを投資し、認定トレーナー養成講座を受講しました。

キャリコンの試験対策だけでは学ぶことのできない深い関わりを身につけられたことは、その後の対人支援において大きな財産となりました。

無事に認定トレーナーとなり、クライアントとして向き合うのは、50万円以上の受講料を支払って人生を変えたいと願う方々です。

金額が金額だけに毎回のセッションはしびれるような緊張感があり、準備には3時間以上を費やしていました。

初回セッションが1月2日だったこともあり、年末年始も常にセッションのことが頭から離れず、全く休めなかったことを覚えています。しかし、ここでの経験が「自分は高単価サービスを提供できる品質を有している」という揺るぎない自信に繋がりました。

副業から法人化、そしてAscentの設立へ

この経験を機に、社外メンター、大学講師、英語コーチング、東京都のリスキリング支援事業など、活動の幅は一気に広がりました。

単価は数百円から数万円まで様々でしたが、どれも大きなやりがいを感じていました。

その後、コーチングと出会い、学びながら有償提供を続ける中で、徐々に自分の屋号で仕事をいただけるようになりました。

気づけば副業での売上高は数百万円に達していました。

平日はコンサルティングの本業、夜と土日は副業。

ここ5年ほど、丸一日休んだ記憶はありません。

体力的にはハードでしたが、自分のやりたいことを自分の手で進めている心地よさが常にありました。

そして今年、国際的なコーチング資格を2つ取得。

昨年は合格率15%程度のキャリアコンサルティング技能士2級にも合格し、学びが形になってきたタイミングで、ある企業様から組織コーチングの依頼をいただきました。

これを機に、個人事業を法人化。 Ascent(アセント)株式会社を設立しました。

Ascentとは「上昇」という意味です。現状に満足することなく、その人それぞれの「上」を目指す。そんな想いを込めています。

手放すという決断

ありがたいことに仕事が増えるにつれ、私の身体一つでは足りなくなってきました。

事業拡大のために仲間を募る選択肢もありましたが、サービスの品質を担保したい想いと、まだ事業が安定しきっていない状況を鑑み、私は今の仕事のいくつかを手放すことを選択しました。

まず大きな決断は、本業についてです。

まとまった育休を取得し、この期間を家庭と自分の事業にフルコミットすることを決めました。

育児は思い通りにいかないことも多いですが、それもまた楽しく、子供が夜寝てくれるようになってきた今、再び事業に力を入れています。

次に、業務委託案件の整理です。 対人支援の領域には、驚くほど低単価な案件が溢れています。

私も初期は「実験の場」として時給600円の案件に飛びついていました。

しかし、プロとして活動する中で、私は以下の2つの基準で案件を整理することにしました。

  1. やりがい(経験のためだけの関わりを終える)
  2. 提供価値に見合った報酬であるか

せっかく面接を突破して締結した契約を手放すのは簡単ではありませんでした。

しかし、より向き合うべきクライアントに時間を投下するためには、必要な決断でした。

業界の価値を、正しく守るために

私はこれまで、学びに1,000万円ほど投資してきました。

ここで得た学びや経験を安売りしてしまうことは、共に学んだ仲間や教育機関にとっても良い影響を与えません。

なにより、私を信頼して直接契約してくださっているクライアント様がいる中で、他案件との報酬にあまりに乖離があるのは、既存のクライアント様に対して失礼であると考えたのです。

マクロな視点で言えば、想いのある支援者が低単価で叩き売られ続ける業界では、いつまでも品質も権威性も上がりません。

対人支援とは、クライアントの人生に寄り添う「魂と魂の対話」です。

私は、自ら単価を上げることで業界水準をあるべき姿に近づけていきたい。

そう決意して行動していると、不思議なことに、さらに高単価な案件でお声がけいただく機会が増えました。

対人支援の価値を正しく認め、必要としてくれる人は必ずいます。

そうした方々に、報酬に見合った、あるいは期待値を超える価値を出していく。

それこそがプロとしての存在意義であり、私はこれからもその一人であり続けたいと強く願っています。


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