
そんなお悩みにお答えいたします。
今回はアメリカ最大級の保険・金融サービス機関を仮に『P社』と呼びましょう。
結論:P社の場合、初回面談に参加する際に転職意思は問わないです。まずは面談に参加してみて、選考が進む中でP社で働きたい、P社でやっていけると覚悟が持てたらP社への入社を挑戦してみることで良いと思います。
本記事の内容
- ヘッドハンティングの選考フロー
- 面談の流れ
- 面談で質問された内容
本記事の信頼性

この記事を書いている私は、
- 海外MBA進学・2度の転職経験をもとに自身が所属する香港の団体でキャリア相談を実施
- SNSを通じてES・履歴書・職歴書・志望動機書に関するキャリアサポートを実施
- ドイツ勤務、外資系メーカーへの転職を経て、現在は外資系コンサルティングファームでビジネスコンサルタント職に従事
(本ページは一部プロモーションが含まれています)
所長面談の位置づけ

スカウトマンである所長との面談が採用プロセスの第一段階です。
- ヘッドハンティングのお誘い
- 所長面談
- CIP#1
- CIP#2
- CIP#3
- 役員面接(複数回)
- エリア長による最終面接
スカウトの電話を受けてから初めてP社の方と会う機会がこの所長面談となります。
目的はスカウトをした人材がP社にふさわしいポテンシャルを持っているか見極めることだと言われています。
P社は基本的にヘッドハンティングで採用を行いますが、今回私がお会いした所長曰く、数百名に声をかけて実際にはわずか数人しか採用に結び付かないとのことでした。
完全実力主義に耐えかねるタフネスさを兼ね備えた25-35歳の優秀な人材が少ないことが主な要因のようです。
この所長面談に合格すれば、その場で次のステップの案内がなされます。
次のステップとはCIPと呼ばれる所長面談です。
CIPはキャリア・インフォメーション・プログラムの略で、3回のセッションを通じてP社の理念や仕事内容について理解を深めるとともに、自身のキャリアプランを明確にすることが目的です。
所長面談に参加した理由

私はP社のような完全実力主義の会社で勝ち上がれるほどのタフネスさは持ち合わせていない為、P社への転職意思はありません。(その旨をきちんとお伝えした上で、所長と面談実施いただきました)
参加理由は次の3つです。
- トップ営業マンと直接会ってどのような方なのか知りたい
- P社の魅力について知りたい
- 他業界の方と繋がって知見を広めたい
P社はトップ営業マンが集まることで有名ですが、所長をご紹介いただいた際、「所長はとても優秀な方できっとTakaさん仕事にも活かせることがあります。」とそのトップ営業マンから伝えられたので、単純に話を聞いてみたいと思いました。
結論、1度お会いしたのみでは直接仕事に活かせる何かを得ることはできませんでしたが、素敵なビジネスマンとお話しできことは素直にありがたかったです。
あれだけ熱量をもって夢を語られる大人と会話できる機会は中々ないので。
ネット上ではP社が極めて激務であると噂されていますが、所長とお話ししその実態を知りたいと思いました。
所長さんの場合、休日は休めている日もあるとのことでしたので365日24時間稼働ではないように思いました。
ただ、仕事とプライベートの境目はかなりぼんやりとしていて、心からP社の仕事を誇りに感じ楽しめない人には苦しい環境であると感じました。
最後に、20代後半の私はなるべく多くのビジネスマンと知り合いうことを1つの目標にしています。
将来何かビジネスを起こす際や自身の今の仕事でも他業界での知見が必要となるケースがあるので、視野広く生きていたいと考えているからです。
業界トップ企業で実力も認められている所長さんともなれば、得られるものも大きいと思いこの面談に参加させて頂きました。
所長面談の内容

面談とは言え、カジュアル面談の更にカジュアル版といった感じでした。
- 所要時間:1時間半
- 場所:都内の某カフェ
時間より10分程前に指定されたカフェに到着すると、ビシッとしたスーツを身にまとう筋肉質でおしゃれな方が現れました。
この方かなと思っていると、「Takaさんですか」とお声いただき初対面ながらも無事にお会いすることができました。
面談の大まかな流れとしては次の通りです。
1時間半の内訳
- 所長からP社の紹介(60分)
- 所長から簡単な質問(10分)
- こちらから所長に対し逆質問(10分)
- CIP(次プロセス)のお誘い、スケジュール調整(10分)
勧誘などは一切なく、P社の魅力や所長さんの人間味についてお話がありました。
所長からP社の紹介
1時間半の内、1時間以上は所長のお話に耳を傾けていました。
具体的には、所長がP社で働くことに決めた出来事や仕事のやりがい、保険業界の歴史、仕事以外の活動、人が成長できる仕組みがあること等を熱量高くお話しいただきました。
トップ営業マンが所属するP社には、ブルーブックと呼ばれる営業ノウハウを詰め込んだ虎の巻のようなツールが存在しており、それを使い鬼のようなロープレを行うことで優秀な人材をさらに一級人材へと育てる仕組みがあるとのことでした。
過去、P社が日本企業数千社に対して営業ノウハウを蓄積したツールがあるか調査をした際に、実に2社しかそのようなものを持っていないことが判明したようです。
うち1社は誰もが知る高年収ランキング上位の企業ですが、その企業は自社製品に特化しすぎているがゆえに汎用性がないとのことでした。
当然残りのもう1社はP社です。
また、P社で営業成績上位になると海外で表彰式が行われるようで、所長はそちらに何度も出席されており海外に言った際のお話もされていました。
P社に対する私の元々のイメージは、できない人間は排除される「Up or Out」の文化が根強いというものでした。
しかし所長のお話ではそんなことはなく、社員が成長できるように様々なセミナーに参加させたり、所長自らアドバイスを行う機会が多く、寧ろウェッティな環境とのことでした。
但し、営業所により雰囲気が異なり、中にはストイックに成果(お金)を追求したり、周囲を気にせず上に行くことのみに注力するような方もいらっしゃるようです。
実際の質問事項
面談時間のほとんどが所長のお話で占められているので、ほとんどこちらから意見する機会はないのですが、私の場合は次のような質問を受けました。
- 前職での経験(企業名・職種)
- なぜその業界を選んだのか
- 現職での業務
- なぜ現職に入社したのか
- 現職でやりたいことはやれているか
- 仕事に求めるものは何か
- 大学、大学院の名前
- 大学、大学院はそれぞれなぜそこを選んだのか
どれも基本的な内容ですね。
面談というよりかは軽いコーヒーチャットの様でした。
終始和やかなムードで会話は進みました。
所長に対し逆質問
残り時間がわずかになり駆け足気味だったので、2問ほど質問して終了でした。
所長さんは様々な活動に積極的に取り組まれており、かつ成功者でした。
そういった方であればあるほど想像を絶する困難や苦労をされてきているはずなので、実際に経験した苦悩についてお伺いしました。
またノウハウ本のブルーブックに関する質問もさせていただきました。
会話の中で質問させて頂いた内容もいくつかありましたので、この時間では上記2つに関する質問で終了しました。
CIP(次プロセス)のお誘い、スケジュール調整
私のどこを評価して下さったのかは今でも不明ですが、ぜひCIPを受けてほしいとお誘いをいただきました。
あなたの為にもなるし、採用という将来的な期待も込めて参加してみないかと。
1回目は、キャリアに関する自己分析のような内容のようでして、私も興味がありましたので参加することにしました。
CIPとは

CIPとは、THE CAREER INFORMATION PROGRAMの略で、選考の一種です。
とはいえ、通常の転職プロセスとは異なり、3回に分け次の内容をP社の方と話し合い理解を深めるといったニュアンスがあります。
- 仕事の定義、ライフプランナーの仕事とは
- 生命保険の必要性
- 生命保険業界の現状
どのタイミングで参加するかにもよりますが、だいたい各回支社長1名に対し参加者5名ほどの規模です。
尚1回の開催時間は2時間ほどであり、CIP終了後に所長とのフィードバック面談が実施されます。
各回に参加した際の詳細については、別記事にてご紹介させていただきます。
まとめ:P社の所長面談は転職理由に関わらず、ぜひ臨むことをオススメします!

純粋に社外の人からお話しを伺う機会は貴重です。
1,000万、億を超える年収の方はある種成功しているとも言えますが、そういった方と話すことで様々なテーマにアンテナを張ることができるのでよほどの理由がない限りお誘いを受けたら面談に進まれると良いかと思います。
キャリアに関するご相談はこちらまでお気軽にお願いします。